連続テレビ小説「おむすび」 (第54回・2024/12/12) 感想
NHK総合・NHK BS・プレミアム4K/連続テレビ小説『おむすび』
公式リンク:Website、X(旧Twitter)、Instagram
第54回/第11週『就職って何なん?』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まないほうが良いです。
翔也(佐野勇斗)が所属する社会人野球チームのエース澤田(関口メンディー)が巨人に入り、結(橋本環奈)は若林(新納慎也)から、翔也をオリックスにと言われる。一方翔也の方は、澤田からおまえの彼女に話があると言われ、何の話だろうといぶかしくなる。そして澤田にいろいろ聞くが、それ以上は何も教えてくれず、翔也はよくわからないまま結を会社へ連れていく。
------上記のあらすじは、公式サイト等より引用------
作品の 粗探しや重箱の隅を楊枝でほじくる こと、スタッフの人格否定や俳優の個人攻撃 が 目的ではない ことをご理解ください。
原作:なし
脚本:根本ノンジ(過去作/正直不動産シリーズ,相棒シリーズ,フルーツ宅配便,ハコヅメ)
演出:野田雄介(過去作/スカーレット,マッサン,六畳間のピアノマン,舞いあがれ!) 第1,3,7週
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ,トクサツガガガ,転・コウ・生) 第4,6,10週
松木健祐(過去作/ひよっこ,いだてん,晴天を衝け,舞いあがれ!) 第2,5週
盆子原誠(過去作/カーネーション,ごちそうさん,おちょやん,ブギウギ) 第8週
大野陽平(過去作/「ちむどんどん」第9週のみ,「舞いあがれ!」第25週のみ) 第9,11週
工藤隆史(過去作/「舞いあがれ!」第20週のみ)
原田氷詩(過去作/「おちょやん」 第17週のみ,「舞いあがれ!」第16週のみ)
音楽:堤博明(隣の家族は青く見える,ベビーシッター・ギン!)
主題歌:B'z「イルミネーション」
語り(本編):リリー・フランキー(過去作/「なつぞら」本編語り)
語り(土曜日版):高瀬耕造アナウンサー(過去作/「ブギウギ」本編語り)
副音声解説:山崎健太郎(過去作/舞いあがれ!,らんまん,ブギウギ,虎に翼)
制作統括:宇佐川隆史宇(過去作/岸辺露伴は動かないシリーズ,正直不動産シリーズ)
真鍋斎(過去作/まんぷく,正義の天秤,拾われた男)
※敬称略
※他のスタッフ表は、当記事の最下部へ移動
もう少し話題になってほしいな、ドラマファンとして…
「初めまして」の皆様も、ご常連の皆様も、管理人のみっきーです!
お仕事や学校の休憩時間や移動中の方、就職活動中の方、病気療養、子育て、介護など、それぞれの生活を送る読者の皆様…
私のブログをご訪問いただき、心から感謝申し上げます。
―――ここまで、ごあいさつ―――
常連の読者様は、ご存じだと思います。
ここ数日間 連続で Web拍手が 30未満(投稿時)になりましたので…
読者様に向けて、どうしたら今作が巻き返せるのか考える感想にもしたいと思います。
よって今週も、通常モードより、本気で歯に衣着せぬ感想を書きます。
※しばらくテンプレです…
「一つだけお願いがあります。私のことは嫌いでも、AKB48のことは嫌いにならないでください」
平成23年6月9日、当時ファン投票で1位に返り咲いた AKB48の前田敦子さんが、AKB48と総選挙を大ブレークさせるきっけになった、初の全国中継での衝撃的な少女の絶叫です。
この言葉を私なりに咀嚼して改変して言います。
「一つだけお願いがあります。私と当ブログも感想は嫌いでも、朝ドラ『おむすび』のことは “まだ” 嫌いにならないでください」
と。
そう絶叫したいくらいに、当ブログへの反応も少なくなったし、ネット界隈での話題への露出も減っています。
かく言う私も、決して超好意的に解釈するつもりはありません。
しかし、それなりの愛情で「ポジティブに受け取る」「善意に解釈する」はやっているつもりです。
もちろん、他の読者様に強制するつもりはありません。
でも、現状って、あの『ちむどんどん』放送時より、世間の視線も反応も冷たいですよね。
推しが出演しているわけでもありませんが、もう少し話題になってほしいなと思います、ドラマファンとして。
脚本家も演出家も制作統括も、「うちの翔也」でよいの?
「朝ドラ『おむすび』のことは “まだ” 嫌いにならないでください」とお願いした直後で申し訳ないが、メインタイトル映像明けから、気になる表現が!
結「うちの翔也が いつもお世話に…」
関西弁、博多弁のニュアンスが分からないから、私の違和感が的外れかもしれないが。
前回で、ロマンチックな雰囲気とは程遠い‘大衆的なお店’でプロポーズもどきを受けてウキウキだったのは認めるが。
それを受け取った今回で、もう主人公が「うちの翔也」か…
この状態で、初対面の上司や先輩に東京弁で「私の彼氏が」と言ったら、相当に ≪自己中心的すぎる≫ ≪常識知らず≫ な性格がにじみ出てしまうが(汗)
もちろん、自己チューで無教養な人のレッテルを張らざるを得ない。
ホント、脚本家も演出家も制作統括も、それでよいと思っているのか。
なぜプロ入り決定の澤田が結の就職の口利きができるの?
前回の感想で予測したが。
来週の月曜日には「主人公は河童が野球部に所属している星河電器の社員食堂で働いている」はずだ。
丁寧に描くことができないのに、間引いて展開するなんて、到底できるはずはないのだ。
そのことが今回では次々と露呈する。
まず、気になるのは、おかしいのは… 順を追ってみよう。
‘河童’こと翔也(佐野勇斗)が所属する社会人野球チームのエース澤田(関口メンディー)が巨人への入団入りが決まった。
その澤田が、「うちの翔也」とすでに女房気取りの結(橋本環奈)に星河電器の社員食堂で働かないかと誘うという展開だ。
野球業界に詳しくないから間違っているかもしれないが。
「プロ入り」するということは、星河電器を退社、辞めるってことと同義では?
さらに、前回で、澤田がチーム強化のために専任の栄養士雇用を監督と社の担当部長に直訴する場面があったが、「予算がないから」と却下されたと描いたのは今作だ。
なのに、なぜ、澤田は結を栄養士として雇いましょうと会社に交渉できるのか?
せめて、ナレーションで「澤田の会社を辞めるにあたって、最後のお願いを上司にしました」と挿入してくれれば、自ら尻ぬぐいはできたのに… やらぬか。
そうすれば、澤田の後輩への思いや、会社への恩も描けたのに。
今まで今作が描いて提示したことを、今作が無視しすぎ!
こんなのは、違和感の序の口だ。
澤田「君が四ツ木のために作った献立表
すっごく よく出来てた」
澤田「四ツ木が こうして
活躍できるのは 間違いなく
君の栄養管理のおかげだ」
月曜日から木曜日に描いたことは無視して、≪“むすび” つかない金曜日≫ は、諦めて受け入れているが。
あの~、翔也は「結の献立表・栄養管理」を無視して、他の食べものを食べていたし。
前回では、結の目の前で‘大衆的なお店’でドカ食いをしていたし。
調子が悪いとは描いたが、成績が上がってきたなんて描写、そんなに強調してあったとは思わないが。
さすがに、今まで今作が描いて提示したことを、今作が無視しすぎ!
何となく、翔也の結への気持ちも冷たいような…
違和感は、まだまだ続く。
前回で、大衆的なお店’で翔也は次のように言ったのだ。
結「澤田さんって 来年 プロになると?」
翔也「うん。間違いなく ドラフトで指名される。
俺も来年 後に続くつもりだ」
翔也が来年プロ入りするかどうかは、どうでもいい。
この時点で、翔也は「来年は自分がドラフト1位指名されたい」と願い、信じている “設定” だってこと。
これは、来年の今頃は、星河電器にはいない、社員食堂では食べないってことが分かっている “設定” だってこと。
一方で、結がやりたいのは、翔也を、野球選手としての翔也を栄養士として支えること。
だとすると、翔也は彼女に1年間だけ支えてもらえばいいって “設定” ってこと?
もちろん、星河電器から距離が近いプロ野球チームに入団するなら、何となく好意的に解釈できるが。
何となく、翔也の結への気持ちも冷たいような。
でも、そうなると、さらなる疑問が!
普通に考えれば <結婚して、翔也を支える> では?
結、別に星河電器の社食で働かなくてもよくね? と。
むしろ、翔也はとっくにその気で、結もまんざらじゃなかった “設定” にしたのだから、普通に考えれば <結婚して、翔也を支える> では?
別に、女性(妻)が男性(夫)を支えるドラマにしろ! なんて1ミリも思わない。
私なんて、隣近所からは「昼間ずっと家にいる専業主夫」だと思われているくらいだから、男女の性差におる役割分担なんて…
しかし、「コネ就職、ズルくね?」の価値観と合わせても、<結婚して、翔也を支える> が結が選ぶ道にピッタリだと描いているのは今作なのだ。
彼のコネでは就職したくないけど、彼の野球は栄養面から支えたいなら、澤田の申し出を断って別の就職先を探すか、結婚するしか、ほぼ選択肢がないはずだし。
どう見ても、結論は「星河電器の社員食堂で、最低一年間は働く」しかないのに。
ホント、脚本家、演出家、制作統括で、きちんと整合性を検証しているのか疑いたくレベルだ。
あとがき
この先の展開は分かりませんが。
ここ最近、栄養士になる目的を、「野球選手の翔也のため」から微妙に「スポーツのため、スポーツ選手のため」に変化させていることにお気づきですか?
これには、‘サッチン’こと矢吹沙智(山本舞香)を強調していることからも分かりますよね。
一方で、澤田が絶賛した「結の献立表」ですが、サッチンの知恵が入ってますよね(苦笑)。
あちこち “ほころび” が多すぎて、全部繕えません(涙)
※文中の博多弁風の創作セリフは、下記のサイトを利用しています。
博多弁に変換 | 恋する方言変換 | BEPPERちゃんねる
『おむすび』を召し上がった後の ≪お口直し≫ に下記の感想をおすすめ!
朝ドラ「カーネーション」全151回分の感想リンク
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」全112回分の感想リンク
★すべての読者様に愛と感謝の “ありがっとう!!”
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/19340/
※上記のスタッフ表の続き
主人公のモデルの1人:松丸奨
※1983年千葉県生まれの栄養教諭・管理栄養士
(過去作/「Chef~三ッ星の給食~」給食監修指導)
※人物像作成のための取材を受けた複数名の1人であると判明(2024/10/9)
ネタ元:松丸奨@men's管理栄養士 [@matsumarurecipe] (2024年9月30日)
タイトルロゴ制作:大島慶一郎(Keiichiro Oshima )
タイトル映像:田向潤(過去作/きゃりーぱみゅぱみゅ,くるり,緑黄色社会MV)
イラスト:サンレモ(ILLUSTRATOR サンレモ )
振付:TAKAHIRO(欅坂46,日向坂46,櫻坂46,ゆず,SEKAI NO OWARI,藤井風)
栄養学考証:中村丁次(神奈川県立保健福祉大学教員)
福岡ことは指導:坪内陽子(元MRT宮崎放送アナウンサー)
栃木ことは指:猪瀬光博(栃木県出身の俳優)
神戸ことは指導:辻葉子(兵庫県出身の俳優)
ギャルことば指導:Rumi(美容・ギャル評論家,今作パラパラ指導)
医事指導:矢木崇善(過去作/スカーレット,舞いあがれ!,ブギウギ,)
料理指導:広里貴子(過去作/ごちそうさん,まんぷく,カムカムエブリバディ,舞いあがれ!,ブギウギ)
書道指導:津吾井香奈(「書道パフォーマンス甲子園」指導など)
農業指導:德安出雲
理容指導:宮城丈二(兵庫県理容組合理事長)
警察指導:板東正敏子(過去作/まんぷく,スカーレット,おちょやん,ブギウギ)
美術:西村薫(過去作/トクサツガガガ,ハムラアキラ,舞いあがれ!)
技術・増田徹
音響効果:林恵太郎
助監督:藤玲衣,影浦安希子,山田陽介,畑本健太
小峰陸矢,亀井優成,長澤康貴,佐伯木乃実
竹原朋加,林祐香,増田愛海,野曽原明香,福崎功真
スケジューラー:南野彩子(NHK BSドラマ「パーセント」プロデューサー)
リサーチ:有川奈々絵(NPO法人 かごしまフィルムオフィス)
撮影:竹内北斗(過去作/ブギウギ)
源拓哉(過去作/カムカムエブリバディ)
照明:岡元昌弘(過去作/軍師官兵衛)
橋村祐哉(過去作/べっぴんさんSP「恋する百貨店」)
音声: 渡辺暁雄
映像技術:山下健
カラーグレーティング:中井高人
VFX :佐久間正泰
美術進行:鴫原広起
装置:内田健
裝飾:野崎次郎
衣装:早藤博
メイク:西口富美子
制作:原田潔,岡本剛毅,中津琢,扇谷愛理,杉山遥人,高田寛之
プロデューサー:菅原弘(過去作/天国にいちばん近い島,二代目はクリスチャン,ぼくらの七日間戦争)
※敬称略
【これまでの感想】
第1週『おむすびとギャル』
1 2 3 4 5土
拍手コメント返信(2024/10/2):「おむすび」(第3回) ※“ギャル文化”には、圧倒的な“ポジティブパワー”がある
拍手コメント返信(2024/10/3):「おむすび」(第4回) ※「虎に翼」の総括、「おむすび」結のモデルと脚本家について深掘り解説します(更新)
朝ドラ「おむすび」未だに“姉と妹の子ども時代の初期物語”がないのは…ある事情で追って“伝説のギャルのスピンオフ”をやるから!?
第2週『ギャルって何なん?』
6 7 8 9 10 土
第3週『夢って何なん?』
11 12 13 14 15 土
第4週『うちとお姉ちゃん』
16 17 18 19 20 土
朝ドラ「おむすび」:提灯記事に加え,ついに注意喚起までやる必死さ!でも,その前にやることがあると思う
第5週『あの日のこと』
21 22 23 24 25 土
NHK連続テレビ小説「おむすび」:朝ドラが“リアルな大災害”を扱うたびに思うこと
第6週『うち、ギャル、やめるけん』
26 27 28 29 30 土
第7週『おむすび、恋をする』
31 32 33 34 35 土
第8週『さよなら糸島 ただいま神戸』
36 37 38 39 40 土
第9週『支えるって何なん?』
41 42 43 44 45 土
朝ドラ「おむすび」第9週「支えるって何なん?」で見えた、新たな致命傷を胸熱で解説!
第10週『人それぞれでよか』
46 47 48 49 50 土
第11週『就職って何なん?』
51 52 53