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Category: CD・レコード > ロック・ポップス   Tags: ---

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『Sonic Youth / Goo』

sonic youth goo 1990年リリース、ソニック・ユース6枚目のフル・アルバムです。レーベルを移籍した事もあったのでしょうが、このあたりになるとソニック・ユースは流通も知名度も完全にメジャー・バンドになっていました。日本のレコード店でも当たり前のように置いてありましたけど、それでも音楽自体は「オルタナティヴ・ロック」なんて呼ばれてました。

 ギターのフィードバックがあったり、エフェクターで音の壁を作ったりと、相変わらずロック・バンド的なサウンドの仕掛けが目立つ音楽でした。アンプやエフェクターで音を弄り回して作っただけの刺激なので幼稚と言えば幼稚ですが(^^;)、制約が外れていく後半になるほどよかったです。
 でもノイジーな「オルタナ」な部分を取り除くと、実にシンプルなバンド・ロック。ギターがコードジャカジャカなあれです。過激とかノイズとか言うわりに、どこまで行ってもシンプルなドミソとコード・ストロークぐらいしか出来ないところが、どうにも可愛い子ちゃんだな、と(^^;)。

 僕は90年代によく言われていた「オルタナ」とか「グランジ」という音楽ジャンルのことをよく分かってません。ただ、そういわれるバンドの音楽をたまに耳にすると、たしかに共通するものを感じはしました。要約して言えばポスト・パンク、良く言えば荒っぽく、悪く言えばチープで下手、音楽も稚拙です。80年代のロックって画一化されたものがあまりに多すぎましたし、ソニック・ユースとかハードコアとかいろいろ出てきて産業ロックに足りないものをインディーズが埋め、90年代になるとその面白さにロックが好きな人たちも気付き始めた、みたいな所だったんじゃないかと。ただそれらの多くは帯に短したすきに長しで、産業ロックはクオリティの高いものも生んだけど牙を抜かれた音楽が多く、インディーズはアイデアは素晴らしくてもクオリティの低いバンドが多かったです。僕はロックを聴き始めてけっこう早い段階でフランク・ザッパキング・クリムゾンに出会っていたもんで、クオリティも高く牙もあるロックが欲しかったんですよね…。
 90年と言えば湾岸戦争が始まった年でもあり、そういう不穏な世相も反映したカウンター・カルチャー的な美的感覚でもあって、音楽というより雰囲気を感じるための音楽なのかも知れません。

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Bach Bach

Author:Bach Bach
狭いながらも居心地のいい宿で、奥さんとペット数匹と仲良く暮らしている音楽好きです。若いころに音楽を学びましたが、成績はトホホ状態でした(*゚ー゚)

ずっとつきあってきたレコード/CDやビデオの備忘録をつけようと思い、ブログをはじめてみました。趣味で書いている程度のものですが、いい音楽、いい映画、いい本などを探している方の参考にでもなれば嬉しく思います(ノ^-^)ノ

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