1966年発表、ローリング・ストーンズ４枚目のアルバムです。このアルバムではじめて全曲がミック・ジャガー＆キース・リチャーズの曲になります。というわけで、ビートルズでいう「A hard day's night」な位置づけのアルバムかな？でも大丈夫なんでしょうか。やっとＲ＆Ｂやロックンロールが一皮むけてきたというのに、そっち方面で突き抜ける前にそんな事やって。作曲なんてほとんどした事もなかったろうに…。

　大学生のころ、このアルバムが好きという友人がいました（しかもギタリスト！）が、僕的にはピンとこないアルバムでした。やっと突き抜けたはずの演奏がまた大人しくなってしまった…。曲が出来たばかりで、演奏もこなれてない段階で録音してしまったんじゃないかと。たとえば、「Under my thumb」は後年のライブだとめっちゃくちゃカッコよく演奏してるんですが、この頃はまだヨチヨチ…これは演奏だけでなく、自分たちにあってないアレンジに挑戦してしまった面も影響してるかも。それに合わせて、黒っぽい音楽をイギリスの若者がやってるという不良さも薄れて感じちゃいました。曲も単純なコード進行ばっかりなので、好き嫌い以前に音楽のレベルが…(^^;)。

　というわけで、作曲はじめたばっかりで、いいも悪いも手探り状態の過渡期の作品じゃないかと。このアルバムが好きだと言っていた友人に、どの辺が好きと感じたのかを聞いておけばよかったな…そしたら理解のきっかけになったかも。

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