豪雨被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。私は地球温暖化も一因であると思います。
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大相撲は奇数月の第2週から始まります。初場所は東京の国技館。その後、
1月東京→3月大阪→5月東京→7月名古屋→9月東京→11月九州という風に東京を挟んで、大阪、名古屋、福岡と回ります。毎年同じです。
初場所は東京、次は大阪、7(ナナ)月は名古屋場所、一年納めの九州場所と覚えるとカンタンです。名古屋場所は7月なので、体調管理が難しく、番狂わせが多いのですが、今回は横綱・白鵬が順当に優勝しました。
河村たかし名古屋市長が土俵に上がり、市長杯の授与に参加したと毎日新聞が報じています。「衆院議員時代は“総理を目指す男”と公言し」、「一生に一度、大相撲の表彰式に出たかった」と報じています。
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4月の河村たかしさんの名古屋市長選圧勝は西松事件に沈んでいた民主党に再び風を吹かせました。その圧勝の秘訣を次の動画で感じました。私が撮ったものでなく、共有動画です。
この動画の12秒前後に登場する河村たかし候補(当時)のタスキが依れています。大事な出陣式にこれじゃあ台無しです。しかし、49秒前後に初老の男性スタッフがすばやく河村さんのタスキを直します。
これはささいなことのようで、ものすごく大事なメッセージです。膨大な報道陣が撮影する中、タスキを直すのは意外と難しい。そしてこの様子を出陣式につめかけた聴衆の幾人かがじっと見ていたはずです。出陣式の人数を競うよりずっと大事ななのはコアメンバーの姿勢です。この様子は、「何が何でも負けさせられない」と思っているコアメンバーが多い証拠だし、「河村たかし候補は少なくとも“裸の王様”ではないようだ」というメッセージは重要、とくにこれは首長選ですから、極めて重要です。
河村さんは国会にいる間も話しやすさはピカイチの人でした。あるとき、国会スタッフに送るお礼のファックスを手書きしている時に、「う~ん、どう書いたらいいかな?」と言うと、秘書が座右に立って、「皆さんの…」「お陰様で…」「このような…」と文面の案を言っていて、ちょっとだけ驚きました。この秘書は田中美絵子さんです。ご存じのように、石川2区の予定候補として、自民党の首相経験者と対決します。
河村さんのオープンな雰囲気があったから、田中美絵子さんの候補者としての素質が開花したのでしょう。田中さんは公認が出た後も、候補者として様になっている、という話を聞きました。物怖じしない田中美絵子さんに大いに期待しています。
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毎日新聞は「総理大臣杯じゃないがええがや」という市長の言葉とともに「満員の観客から拍手喝采(かっさい)で人気は横綱級」と記事を締めくくりました。
政権交代のためには241人の当選が必要です。目の前にいる候補(予定者)が政治家としてふさわしいかどうか疑念を抱いている人も多いと思います。が、総理大臣は1人ですし、総理大臣候補も2~3人いれば十分で、10人もいたら、まとまるものもまとまらなくなります。では若い候補者が「下手な鉄砲も数打ちゃあたる」要素があるかどうかというと、あります。クリーン三木首相は、ロッキード事件による政治の混乱を収めた功績はあるでしょう。チャーチルだって優柔不断な二世議員で、戦争による混乱がなければ首相になることはなかったと思います。
とにもかくにも、衆院議員(代議士)に求められるのは、「話しやすさ」だと思います。
雑記帳:白鵬に名古屋市長杯「どえりゃけにゃあ強かった」 - 毎日jp(毎日新聞)
名古屋市の河村たかし市長は26日、愛知県体育館で千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所の表彰式に出席し、優勝した横綱・白鵬関に市長杯を贈った。
テレビ中継の終了時間が迫り、時計を気にしながら土俵に上がった河村市長は「どえりゃけにゃあ(ものすごく)強かった。おみゃあ(お前)さんは、どえりゃけにゃあ、優秀な成績を収められた」と独特の名古屋ことばで笑いを誘った。
衆院議員時代は「総理を目指す男」と公言し、一生に一度、大相撲の表彰式に出たかったという河村市長は「総理大臣杯じゃないがええがや」。満員の観客から拍手喝采(かっさい)で人気は横綱級。