宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

河村たかし市長の当選の秘訣ハッケン

2009年07月26日 22時14分53秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 豪雨被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。私は地球温暖化も一因であると思います。

 ◇

 大相撲は奇数月の第2週から始まります。初場所は東京の国技館。その後、

 1月東京→3月大阪→5月東京→7月名古屋→9月東京→11月九州という風に東京を挟んで、大阪、名古屋、福岡と回ります。毎年同じです。

 初場所は東京、次は大阪、7(ナナ)月は名古屋場所、一年納めの九州場所と覚えるとカンタンです。名古屋場所は7月なので、体調管理が難しく、番狂わせが多いのですが、今回は横綱・白鵬が順当に優勝しました。

 河村たかし名古屋市長が土俵に上がり、市長杯の授与に参加したと毎日新聞が報じています。「衆院議員時代は“総理を目指す男”と公言し」、「一生に一度、大相撲の表彰式に出たかった」と報じています。

 ◇

 4月の河村たかしさんの名古屋市長選圧勝は西松事件に沈んでいた民主党に再び風を吹かせました。その圧勝の秘訣を次の動画で感じました。私が撮ったものでなく、共有動画です。

 この動画の12秒前後に登場する河村たかし候補(当時)のタスキが依れています。大事な出陣式にこれじゃあ台無しです。しかし、49秒前後に初老の男性スタッフがすばやく河村さんのタスキを直します。



 これはささいなことのようで、ものすごく大事なメッセージです。膨大な報道陣が撮影する中、タスキを直すのは意外と難しい。そしてこの様子を出陣式につめかけた聴衆の幾人かがじっと見ていたはずです。出陣式の人数を競うよりずっと大事ななのはコアメンバーの姿勢です。この様子は、「何が何でも負けさせられない」と思っているコアメンバーが多い証拠だし、「河村たかし候補は少なくとも“裸の王様”ではないようだ」というメッセージは重要、とくにこれは首長選ですから、極めて重要です。

 河村さんは国会にいる間も話しやすさはピカイチの人でした。あるとき、国会スタッフに送るお礼のファックスを手書きしている時に、「う~ん、どう書いたらいいかな?」と言うと、秘書が座右に立って、「皆さんの…」「お陰様で…」「このような…」と文面の案を言っていて、ちょっとだけ驚きました。この秘書は田中美絵子さんです。ご存じのように、石川2区の予定候補として、自民党の首相経験者と対決します。
 

 河村さんのオープンな雰囲気があったから、田中美絵子さんの候補者としての素質が開花したのでしょう。田中さんは公認が出た後も、候補者として様になっている、という話を聞きました。物怖じしない田中美絵子さんに大いに期待しています。

 ◇

 毎日新聞は「総理大臣杯じゃないがええがや」という市長の言葉とともに「満員の観客から拍手喝采(かっさい)で人気は横綱級」と記事を締めくくりました。

 

 政権交代のためには241人の当選が必要です。目の前にいる候補(予定者)が政治家としてふさわしいかどうか疑念を抱いている人も多いと思います。が、総理大臣は1人ですし、総理大臣候補も2~3人いれば十分で、10人もいたら、まとまるものもまとまらなくなります。では若い候補者が「下手な鉄砲も数打ちゃあたる」要素があるかどうかというと、あります。クリーン三木首相は、ロッキード事件による政治の混乱を収めた功績はあるでしょう。チャーチルだって優柔不断な二世議員で、戦争による混乱がなければ首相になることはなかったと思います。

 とにもかくにも、衆院議員(代議士)に求められるのは、「話しやすさ」だと思います。

雑記帳:白鵬に名古屋市長杯「どえりゃけにゃあ強かった」 - 毎日jp(毎日新聞)

 名古屋市の河村たかし市長は26日、愛知県体育館で千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所の表彰式に出席し、優勝した横綱・白鵬関に市長杯を贈った。

 テレビ中継の終了時間が迫り、時計を気にしながら土俵に上がった河村市長は「どえりゃけにゃあ(ものすごく)強かった。おみゃあ(お前)さんは、どえりゃけにゃあ、優秀な成績を収められた」と独特の名古屋ことばで笑いを誘った。

 衆院議員時代は「総理を目指す男」と公言し、一生に一度、大相撲の表彰式に出たかったという河村市長は「総理大臣杯じゃないがええがや」。満員の観客から拍手喝采(かっさい)で人気は横綱級。

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【田原番組】藤井裕久さん、官房副長官説を否定も肯定もせず

2009年07月26日 10時30分07秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 前衆院議員の元大蔵大臣・藤井裕久さんは26日朝のテレ朝「サンデープロジェクト」に出演し、田原総一郎さんとトークしました。

 田原さんは民主党幹部が政権交代後に首相官邸や財務省の主要な役回りを藤井さんにお願いしようとしていると指摘しました。

 藤井さんは「仮にですよ、私どもが政権をいただけることになったら、重要なポストがある。それは世間では霞が関と喧嘩するんじゃないか(と言われている)。それはダメだ。霞が関の上になれ、リードしろと言っている」と話し、民主党のめざす政治は“脱官僚”であって“霞が関をぶっ壊せ”ではないことを強調しました。

 藤井さんは「私は小沢さんや、今の(代表・幹事長の)鳩山さん・岡田さんと一緒に平成5年に自民党を出ました。そのときの気持ちから言えば、自由人としていろいろなかたちでお支えするのは(議員引退後の)もう一つの責務だと思っています」としました。

 「それをやるのはどこ?」という田原さんの質問に藤井さんは「官邸ですね」と苦笑いしながら、「自由人になっても生涯民主党」とキッパリ。うわさが浮上している官房副長官などへの起用について、否定も肯定もしませんでした。

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【きょうの朝刊】読売がマニフェスト全文を1面トップでスクープ

2009年07月26日 08時45分06秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真]26日付読売(東京・14版)の1面トップ

 鳩山由紀夫代表があす27日月曜日の正午、いよいよ第45回衆院選鳩山マニフェストを発表します。

 その前日、読売に「民主党の衆院選政権公約(マニフェスト)の全文が25日、明らかになった」とすっぱ抜かれちゃいました(>_<)いや、すっぱ抜いていただきました。「1000万部」の1面トップなんですから、良い風こっち向きになっています。

 読売(東京・14版)は

 ①面 民主「子ども手当」前倒し 全額支給(20)11年度から 政治主導を強調 マニフェスト全文 事務次官会議を廃止

 ②面 家計支援ずらり 民主マニフェスト 財源なお不透明

 ④面 政策決定を一元化 民主マニフェスト 脱官僚なるか

 と3ページにわたって展開しています。

 いずれにしろ、私はあす正午の記者会見でマニフェストをもらうつもりなので、単純に記事の感想を述べます。

 ①面の総合トップの見出しに「子ども手当」を取ったのは、今イチバン話題になっているからでしょう。ちょうど1週間前の6党幹事長TV討論(7時半フジ報道2001→9時NHK日曜討論→10時テレ朝サンデープロジェクト)で岡田克也幹事長が細田フリップと3党(自公と日本共産党)吊し上げに対して防戦したことで、話題になりました。細田フリップの計算に間違いの指摘は7月23日付で平野博文役員室長の名前で抗議文を出し、
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16635

24日の岡田克也幹事長の定例記者会見で、手当創設と控除廃止(見直し)の影響額のシミュレーションを発表しています。
http://www.dpj.or.jp/news/files/090724kaiken.pdf

 また「事務次官会議を廃止」は菅直人さんの持論が盛り込まれたということも表現していると思います。

 ②面では自民党の財源批判と対比する格好で、民主党マニフェストを“検証”

 ④面は霞が関改革で、脱官僚のために、内閣と党の政策決定プロセスを一元化する。自民政権の内閣と党の二元主義→内閣と党の一元化は小沢一郎さんのかねてからの持論です。

 ◇

 ところで、マニフェストに先立ち、14ページ(表紙除く)の「民主党主要政策のポイント解説」が配られています。これはほぼ間違いなくマスコミに流出する前提で作られていると思いますよ。これは表紙に「取扱注意 候補者用手持ち資料」と書いてありますから、新聞記者はこれを入手すれば、デスクに「スクープです」と電話し、デスクは「おおそうか!」と1面に原稿を出させます。こういう記者心理、マスコミ社内での力関係を巧みにつかんでいると思います。また流出する前提で書かれた文章だと随所に感じます。

 おそらく、選挙事務所内でも秘密扱いしなくていい、という意味合いだと思います。公選法の取り扱いは明確でない文書でしょうが、スタッフ(運動員)や支持者が事務所内で回し読みしたり、コピーしたりすることは問題ないでしょう。党本部や総支部がどのように認識しているかは知りませんが、私はそういう意味だととらえています。

 ◇

 さて、読売記事に戻ります。

 民主マニフェストは次のような組み立てになるようです。読売4面下「民主マニフェストの要旨」に詳しく書いてあります。

 民主党の5つの約束
 (1)ムダづかい
 (2)子育て・教育
 (3)年金・医療
 (4)地域主権
 (5)雇用・経済

 鳩山政権の政権構想

 〈5原則〉
 原則1
 原則2
 原則3
 原則4
 原則5

 〈5策〉
 第1策
 第2策
 第3策
 第4策
 第5策

 政策各論
 (1)ムダ遣い
 (2)子育て・教育
 (3)年金・医療
 (4)地域主権
 (5)雇用・経済
 (6)消費者・人権
 (7)外交
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青木愛さんの応援をお願いしました

2009年07月25日 22時38分36秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 東京12区の民主党予定候補に参院議員の青木愛さんが決まったということで、さっそく地域の友人に電話しました。私は東京12区内で生まれ育ちましたが、小学校を卒業してからは、朝起きたら区外に通学・通勤し、夕~深夜に区内に帰る生活が続きましたから、あまり地域社会とのつながりはありません。地域の友人はほとんど小学校の同級生に限られます。

 公職選挙法上、8月18日午前8時過ぎの立候補届出の前に「投票の依頼」はできませんから(事前運動)、「ここの選挙区は民主党の候補(予定)者が今までいなかったんだけど、やっと決まって、青木愛さんという人だよ」と電話しました。

 友人からどういう人なの?と聞かれたので、説明すると、「やっぱりそうなんだ!『トゥナイト』に出ていた青木愛だよね。そうじゃないかと思ってたんだ」ということになりました。私は実は、青木さんが芸能活動をしていた時代を知らないのですが、けっこう知られているんですね。逆に友人は青木さんが衆院議員・参院議員をしていたことは知らず、説明すると、「残り4年も任期があるのに、(参院を)やめるなんてすごいよね。議員の仕事やるんなら、参議院だもんね」と感心していました。

 友人からは「もちろん投●するよ?その話でしょ?」と言われましたが、ここは公選法の関係があるので、「ありがとう、応援してね」と言いました。

 また「公明党は(国も都も区も)与党が長くなり過ぎた。あの人たち、変わってしまったのハッキリしているよね」、「政権交代は一度しないといけないし、その流れだと思うよ」と話し合いました。友人は「(中選挙区時代に政権政党で連続当選していた)Hの後援会も公明党をやらないと言っている人が多いよ」と教えてくれました。

 僕からは「青木さんは同じ昭和40年代生まれだから話しやすいんじゃないか」と話すと、友人からは私たちの地域に遊説などに来た時には、「時間があるときなら行くし、紹介してね」と言われました。

 あとは世間話と「暑いね」という話をしました。

東京のローカルUHF局の「東京MX」のニュースから共有動画
 ↓


 それと、公示後~投票日に期日前投票ないしは当日投票に行ってくれたかの確認をしないといけないし、8月30日夜ないし8月31日には、お礼かお詫びの電話をしないといけないので、声をかけた友人の名前を控えておかないといけないので、メモに書いておくことにしました。

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【きょうの朝刊から】「政権を獲得した場合・・・」「総選挙の結果、鳩山首相が確実になれば・・・」

2009年07月25日 09時58分56秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真]左から岡田幹事長、宮崎岳志群馬1区候補予定者、右端は小寺・前群馬県知事=23日群馬県前橋市、朝日新聞から。

 25日付。

 ①読売1面トップ
 見出しは「民主、減反選択制へ 参加農家に所得補償」。

 ②朝日1面ワキ
 見出しは、「鳩山代表、政権移行急ぐ構え」。

 書き出しはそれぞれ

 ①「民主党は24日、政権を獲得した場合(略)導入する方針を固めた」。
 ②「民主党の鳩山代表は、8月30日投開票の総選挙の結果、自らの首相就任が確実になれば、9月半ばまでに新政権発足をめざす意向を固めた」。

 「(仮に)政権を獲得した場合」「総選挙の結果(仮に)確実になれば」という前提の記事が堂々と1面に載る流れになってきました。前代未聞です。

 記事になる“ネタの面白さ”は国会議員の国会での審議・政調会での議論の成果、それが1面に出る「決定力」は新人の日常活動の成果だと思います。

 鳩山由紀夫代表は週明けの月曜日7月27日正午にマニフェストを発表する予定です。全候補予定者に「主要政策のポイント解説」が16日付で、「次の内閣ネクスト官房」という、なんとも謎めいた名称の組織から配布されています。これには14本の政策が載っていますから、公示前日まで21日間、3日2本ずつ五月雨式に各紙で話題になりそうです。記者の判断、他紙の動向、自民党からの批判などで記事化のタイミングは流動的になります。どのタイミングでどの政策が話題になるか楽しみです!

 ◇

 朝日新聞群馬板によると、岡田克也幹事長と宮崎岳志群馬1区総支部長が23日、群馬県の小寺弘之前知事に応援を要請し、前向きな答えをもらったと載っています。小寺さんは町議2期・県議4期のベテラン地方議員が知事選では異例の自民党公認で挑まれ、5選を逃しています。小寺さんは「群馬の民主は分裂している印象を受ける。しっかり一致団結して戦ってもらいたい」と釘をさしたうえで、政治姿勢に共感を持つ岡田氏の来訪により、会談終了直前には、互いの直接の連絡先を交換し合ったようだ、と報じられています。ただ、宮崎岳志さんに何が何でも小選挙区を勝ってほしい心情から言いますが、宮崎岳志さんはオピニオン・リーダーの支持を取り付けることに注力していますが、自分の名前をひたすらひたすら宣伝することも大事だと思います。

 朝日新聞8面(国際面)では、オバマ大統領が指名した駐日米大使内定者を上院が承諾するかどうかの公聴会のもようが報じられています。新聞で興味を持ち、インターネットでこの公聴会を視聴しました。上院議員は自民党を「LDP(エル・ディー・ピー)、民主党を「DPJ(ディー・ピー・ジェイ)」と呼んでいましたが、呼び方がたどたどしくて、あまり日本政治のことを知らないように感じられました。上院議員の下には膨大なスタッフがいて、様々な情報を取捨選択した上での上院議員のヒトコトです。基本的には大使内定者も上院議員も「選挙の結果は分からないけどなあ・・・」という前提で話していました。ですから、自民党と民主党の対米外交に関して議論があったわけではありません。選挙結果を決めるのは私たち日本の主権者ですから。それは当然です。

 公聴会のを見て感じたのは、大使候補が後ろに控えた妻をはじめとする家族の紹介から始めたのは、アメリカらしいな。一人の人間は弱いという当たり前の現実を当然のこととして認めて、家族の支えを強調するのが、アメリカの強さ(グレートさ)の源泉だといつも感じます。

asahi.com:岡田幹事長 小寺前知事に民主支援要請-マイタウン群馬

岡田幹事長 小寺前知事に民主支援要請
2009年07月24日

民主党の岡田克也幹事長(左)らと会談する小寺弘之前知事(右)=前橋市表町2丁目
 
 民主党の岡田克也幹事長が23日、小寺弘之前知事と前橋市内で会談し、総選挙で民主党を支援するよう要請した。小寺氏は会談後、記者団に対し「心情的には(民主を)応援している」と話した。小寺氏が「民主支持」の考えを示したことで、07年の知事選で小寺氏を支持した保守層が民主支持に流れる可能性が出てきた。

 岡田幹事長は1、3区から民主公認で立候補する新顔の街頭演説に駆けつけるため、群馬入り。午前10時半すぎ、1区の宮崎岳志氏(39)らとともに小寺氏と会った。

 同席した宮崎氏が「健全な民主主義の実現のため、力をお借りしたい」と支援を要請。その後、約15分、非公開で会談が続いた。

 関係者によると、小寺氏は会談で「群馬の民主は分裂している印象を受ける。しっかり一致団結して戦ってもらいたい」と話したという。政治姿勢に共感を持つ岡田氏の来訪により、小寺氏は民主支持を内諾したとみられ、「会談終了直前には、互いの直接の連絡先を交換し合った」(前知事関係者)という。

 小寺氏は会談後、記者団の取材に「(特定の民主候補の)応援を出しゃばってまでやるつもりはない」と話す一方、「いっぺん政権を変えた方がいいと言う人が増えており、私もそう思う」と述べた。

 福田、中曽根両派の勢力争いが続いた群馬の自民党で、もともと中曽根派に担がれた小寺氏は、旧福田派の流れをくむ大沢正明知事や自民党県連と一線を画す姿勢を明確にしている。

 「非自民勢力の結集」を掲げる1区の宮崎氏にとっても、小寺氏は象徴的な存在。知事時代から前橋市など県央に支持者が多い小寺氏が「民主支持」の意向を明らかにした意味は大きい。特に、小寺氏に近い旧中曽根派の高木政夫・前橋市長や非自民系保守の財界人にとっては、旧福田派の尾身幸次氏(76)が自民公認で立つ1区で、民主支援に動く環境が整ったことになる。

 岡田氏は会談後、沼田市と太田市を回り、「保守王国と呼ばれる群馬でも、政権交代のために皆さんの力を結集してほしい」などと訴えた。

 解散直後の遊説先に群馬を選んだ理由について、岡田氏は「政権交代のため、選挙区で勝ってもらわなければならない場所。今まで群馬の衆院議員は(2区の)石関貴史氏(37)だけだったが、十分戦える場所なので、議席を増やしたい」と説明した。

asahi.com(朝日新聞社):政権交代したらどうなる…質問集中 米の駐日大使公聴会 - 国際

 【ワシントン=伊藤宏】オバマ米大統領が駐日大使に指名したジョン・ルース氏(54)に対する米上院外交委員会の指名承認公聴会は、駐中国大使に指名されたハンツマン氏と共に23日行われた。中国に関しては多様な質問が飛ぶ一方、日本については政権交代のかかる総選挙に関心が集中。米国の日中両国への視線の違いが浮かび上がった。

 質疑はハンツマン氏から始まった。質問に先立ち、議長役のウェブ上院議員が「これは我々が(日中)どちらの国を優先しているかを示すものではなく、政府の役職に就いていた人を優先する上院の慣例からです」と断り、日本の立場を気遣った。

 ただ、その後、議員たちが繰り出した質問の内容には、現在、日中両国が置かれた状況の違いがあらわれた。

 米国内では、台頭する中国への関心と懸念が交錯している。そうした状況を反映して、ハンツマン氏への質問は経済や軍事だけでなく、気候変動、アフリカ、人権、通貨など多岐にわたった。

 一方、ルース氏に対しては「(日本の)民主党は米国とより対等な関係を求めていると言われるが、関係は変わるのか」「総選挙が米国と日本との関係に与える影響はどの程度なのか」など、大半が総選挙の話題に終始した。

 また公聴会には、駐日大使経験者のモンデール元副大統領やフォーリー元下院議長ら大物が顔をそろえた。さらにべーカー元駐日大使も、ケリー委員長に推薦状を出した。

 ルース氏の指名をめぐっては、米メディアの中にも「駐日大使ポストには、副大統領、下院議長といった大物が就いてきた。オバマ大統領が選んだのは違うタイプだ。金銭の貢献はあるが、外交経験はない」(ウォールストリート・ジャーナル紙)などと批判的な見方がある。歴代駐日大使が顔をそろえた背景には批判をかわし、ルース氏を後押しする狙いもありそうだ。

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浅尾慶一郎さん除籍 神奈川4区院替え出馬に関する私見

2009年07月24日 22時25分01秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 政権交代をかけた選挙を迎え、私も大変なストレスを日々感じております。ですから、思うことはドンドン書いて出していかないといけないと思うのです。

 民主党ネクスト防衛大臣の浅尾慶一郎・参院議員(神奈川)が24日午後3時、民主党の公認候補が決まっている神奈川4区への院替え出馬を発表し、民主党に離党届を提出しました。

 これに先立つ午後1時からの記者会見で岡田幹事長は、記者の質問に対し「参院議員の身分に関することだから軽々に答えられない」としたうえで、「浅尾さんが午後3時から記者会見をする」ことを把握していることを明らかにし、内ポケットから日程表を取り出し、午後4時半からの「岡田・埼玉遊説」の日程を知らせたうえで、その前の時間にぶら下がりインタビューに応じることを示唆する発言をしました。

 この時点で、対応は決まっていたようです。

 解散に関する一連の記事のひとつ、岡田幹事長が3点の事務連絡 両院議員総会のエントリーで書いたように、解散に伴い総選挙(8月30日)までは党の役員会と常任幹事会を開かず代表・幹事長に一任することが了承されていました。いわば“戦時体制”“戒厳令”を確認したわけです。なので、“常幹マター”であるこの件も、鳩山代表と岡田幹事長の決済で、離党届を突き返し、速やかにきょう付で除籍処分となりました。

 岡田幹事長名のコメント(PDFファイル)では、浅尾さんは「再三の説得にも応じず、身勝手な理由でわが党の公認候補予定者に対抗して立候補しようとしていることは、国民の期待を裏切る背信行為であり、党の倫理規範に反する許し難い反党行為である」「本日付で除籍処分とする」としました。政権交代をかけた戦いの最中の許されない反党行為であり、処分は当然ですし、党規約の解釈にかなっています。

 岡田さん厳しいですね~。しかし、最後の一文に岡田さんの合理的厳しさと優しさ、そして政治的な柔軟性が内在していると思います。

 「なお、本処分は、解散後の常任幹事会決定事項が代表、幹事長に一任されていることにもとづく決定であり、倫理委員会への諮問については、党倫理規則第6条にもとづき、総選挙後に行うこととする」

 「総選挙後に諮問する」ということは、浅尾さんが無所属で神奈川4区を勝ち抜いた場合は、その後の倫理委員会の決定で「7月24日付除籍」が覆る可能性が残っているということだと思います。

 私はこのことに触れているのは、理論や理屈ではなく、自分の心情が初めにあることを正直に吐露します。

 このブログの左側に並んでいる海自のインド洋派遣&防衛利権(65)というリンクをクリックしていただくと、浅尾さんが登場する国会傍聴記が何本も出てきます。私は「守屋問題」など参院外交防衛委員会の論争にかなりの情熱を注ぎました。浅尾質問は私にとって大きな楽しみでした。

 私は1998年秋~2002年春まで、日経新聞横浜支局記者をしていて、東京政治部出身ですので、日経社内であまり馴染みがない国政に関する記事は、ほとんど私が書いていました。

 参院議員・浅尾慶一郎誕生には複雑な経緯があります。地域事情に関することなので、不明確な点があればご指摘くださるか、お許しいただきたく存じます。浅尾慶一郎さんは国政初挑戦の衆院選落選後、1998年夏の参院選で神奈川選挙区(定数3)で初当選しました。

 連合神奈川は「日産自動車・関東自動車工業など自動車総連」をはじめとした同盟系労組が、総評系労組よりも強い傾向が他県に比べてあります。新進党としてのぞんだ1995年の参院選は創価学会出身の松あきらさんが旧民社党(同盟系労組)の応援も得て当選しました。この見返りとして、1998年の参院選では創価学会は候補者擁立を見送り、民主党公認の浅尾慶一郎さんを支援しています。これにより、総評系労組の応援を得た社会党出身の千葉景子さんとあわせて民主党公認2人を当選させることができました。

 で、私が横浜に移った後、1999年に公明党は自公連立に入ります。連合神奈川幹部や県議と話す時にいわゆる“公民協力”のバーターについて聞いてみたら、「松さんを応援して、浅尾さんを応援してもらったから、これで終わりだ」と淡々としていました。

 神奈川県民の45%は横浜市民です。県内において横浜市は人口重心、交通、経済、行政など圧倒的な存在です。全県区選出の参院議員は千葉景子さんのように横浜市に事務所を置くのが当然だと思っていましたが、浅尾さんはずっと鎌倉市に事務所を設けていたようです。衆院神奈川4区への院替え出馬はずっと頭にあったのでしょう。

 神奈川4区に関して言えば、これは地元の方が判断すべきですが、民主党公認候補予定者の政治家としての器に関してはいささか疑念があります。私自身は当時市長だった彼と直接の面識はありませんが、湘南地域担当を兼ねる先輩記者から本人の話、経済界の話を聞いていました。絶対的な評価、相対的な評価とも私の中では浅尾さんに軍配が上がります。

 とはいえ、歴史的な政権交代をかけた選挙で、しかも解散後です。人口800万人を超える神奈川選挙区が補欠選挙になるデメリットもあります。除籍はしごく当然です。

 でも、浅尾さんが神奈川4区で勝ち上がれば、その後に党倫理委員会への諮問が残っているのですから、芽は残っているのです。岡田幹事長は当然、このことは気付いていると思います。岡田さんの合理性はいつも厳しさと優しさが裏合わせになっています。権利と義務が表裏一体であるように。

 すべては神奈川4区の主権者が決めることですので、私はなるべく口出ししたくありませんが、自民党現職もあまり強いとは思えず、小選挙区でも、浅尾さんには3つどもえの勝機はあると思います。

 自民党は新自由クラブなど細胞分裂を繰り返しながら党勢を拡大しました。民主党もいずれ党員・サポーターが多い選挙区では予備選を実施するようになればいいと思いますが、現時点ではそこまでの余裕はなく、まずは国民全体に「政権交代」を問うて闘うことに全総力を掲げなければなりません。

 総選挙(8月30日)までは“戦時”だということですが、当選すれば8月31日以降、主権者から代議士に指名されたという執行部に対する権力が出てきます。苦しくても小選挙区で通れば、執行部からのストレス・プレッシャーは今より軽くなるはずです。

 私はここまで書いたら、だいぶ心が軽くなりました。あくまでも私見であることをご配慮ください。

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民主党、東京12区に青木愛・参院議員を擁立

2009年07月24日 16時59分30秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


[写真]青木愛さんが今年1月に作製した参院議員としての日常活動用のポスター=同氏オフィシャルウェブサイト

 民主党の小沢一郎代表代行が24日午後3時から、東京12区について記者会見し、青木愛参院議員を擁立することを発表しました。青木愛さんは逆転の夏2007年参院選の全国比例で民主党3位で当選。「ご当地候補」と呼ばれる元国会・地方議員グループではトップで勝ち上がりました。とはいえ、このときの比例全国の上位5人は五十音順で右から4人、左から1人が入っている傾向がありますが、地盤の千葉・東京などでは知名度があるでしょう。

 青木さんは比例ですので補欠選挙にはならず、元参院議員の広野允士さんが繰り上げ当選する見通しです。青木さんは千葉12区比例で衆議院に当選したことがありますので、衆院選では「元職」候補になります。うーん、ちょっと選挙制度があまりにも複雑ですね。長期的な課題としては簡素化していく方向性が必要でしょう。

 ところで、自意識過剰かもしれませんが、ひょっとして私が事前にこの人選を知っていたと勘ぐる方もいらっしゃるかもしれませんが、全く知りませんでした。ただ、「擁立作業が難航しているが週内に発表したい」ということは知っていたので、古田敦也さんではないだろうし、地方議員だと都議選直後で対象者が見あたりませんでした。実際に、隠し球というよりも、一両日中に決まった話だと思います。東京12区の赤羽駅などは“東京の北の玄関”の意味合いがあり、埼玉県南の京浜東北線・埼京線沿線~東京・池袋にわたって関連する“要衝”ですので、ていねいなさわやかな選挙戦が求められます。

 また、TBSラジオによると、きょうの記者会見で小沢さんは「東京12区への国替え出馬を検討していた」ことを公の場としては初めて認めたそうです。

【追記 18:45】

 また、共同通信によると、小沢さんは「私自身が出馬を検討したが、諸般の状況があり、私に代わり必ず勝利できる候補者を探した」と話しました。【追記終わり】

NIKKEI NET(日経ネット):政治ニュース-政策、国会など政治関連から行政ニュースまで

 民主党の小沢一郎代表代行(選挙担当)は24日、都内で記者会見し、東京12区の衆院選候補に参院議員の青木愛氏を擁立すると発表した。

 東京12区は公明党の太田昭宏代表の選挙区で、一時小沢氏の国替え出馬も取りざたされていた。小沢氏は従来通り、岩手4区から出馬する見通し。

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【動画】鳩山代表、解散後第一声は埼玉8区 小野塚勝俊さんと2カ所で遊説

2009年07月24日 13時52分55秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 鳩山由紀夫代表は23日、解散後の第一声を埼玉8区の所沢駅前と西友小手指店前で挙げました。

 埼玉8区には元日本銀行行員の小野塚勝俊(おのづか・まさとし)さんが立候補を予定しています。
 

 この選挙区は自民党前職(柴山氏)と日本共産党比例前職(塩川氏)に民主党新人が挑むという珍しい構図になっています。鳩山代表が解散後初めての遊説先に埼玉8区を選んだのは、当落線上の激戦だ、と情勢分析をしているからだと思います。

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【きょうの朝刊から】読売世調「支持政党第1位は?」

2009年07月24日 08時12分30秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真]24日付東京新聞1面の衆院選連載企画にのっている図

 おはようございます。

 気が張っていますが、昨日も0時過ぎにはストンと眠り、5時前に起きました。私は8時間眠らないといけない習慣なので、朝食後か、昼食後に短い睡眠(ナップ)を摂りたいなあと思います。8月だけ購読新聞を増やそうと思っているので、そういった事務手続きをきょうはやろうと思います。

 読売新聞の衆院選第2回継続全国世論調査が載っています。8面の詳報を読むと、

 2問目に「今、どの政党を支持していますか。」という質問項目。

 「自民党25・3%」「民主党31・0%」と続きますが・・・これは盲点になりがちで、「支持政党なし32・3%」とあります。

 ですから、現時点の第一党は「支持なし党」です。ただ、「民主党」との差は1・3ポイント差ですから、もう一歩のところまで来ました。

 きょうの朝刊はこれ以外はとりたてて、注目するところはないと思います。天気予報は気になりますが、これは各地の紙面でご覧ください。ということで、このくらいで終わります。
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【動画】鳩山代表「叫ぶ男」の妨害に全く動揺せず 主権者が守り抜こう 埼玉8区・所沢駅前

2009年07月23日 21時38分46秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 鳩山由紀夫代表は23日午後1時、埼玉8区の所沢駅前で「解散後の第一声」を挙げ、小野塚勝俊(まさとし)候補予定者を押し上げてほしいとお願いしました。

 演説の冒頭、聴衆から大きな拍手を浴びた直後、男が拡声器を使って何かを叫びました。鳩山演説の妨害のようでした。ひとりの警察官が「ダメダメ」と言いながら駆けつける様子を私も見ました。私の場所からは男の姿は確認できませんでした。私の周りの聴衆からは「何?何?」ととまどいが広がり、拍手やかけ声は静まりました。

鳩山代表「何か叫ぶ男」に全く動揺せず 国民が守り抜こう 埼玉8区・所沢駅前

 鳩山代表は全く動じず演説を続けました。映像をよく見ると、小野塚さんは画面右側にいる男をにらみつけ、目で制しているようにみえます。日やけした小野塚さんに逞しさ(たくましさ)を感じました。

 鳩山代表は、「37歳のこの若い男が勇気を持って所沢のみなさんと一緒に日本の大掃除をやろう、がんばって今日まで闘ってくれたことに心から感謝している」「みなさんが歴史を作る」と政権交代への協力を呼びかけ、やがて拍手と歓声が戻ってきました。

 埼玉県警察本部によると、この件は所沢警察署が「事案」として把握しているが、逮捕などの「事件」にはなっていないということでした。

 15分間の演説後は、駅前の聴衆に分け入り、もみくちゃになりました。

 

[写真]所沢駅前でモミクチャになりながら笑顔の国民と握手する鳩山代表(左端)

 あと39日(きょうと投票日を含む)、いろいろな妨害があります。正直、総支部長たちは言いようのないストレスが相当たまっているように私には感じられます。

 主権者である私たちが守り抜けば

何も恐れることなどありません(^o^)


[ご連絡]なお、これに先立ち、きょうからYouTubeの方のサイトのコメント欄も閉じました。別段この件とは関係なく、何らかの妨害を未然に防ぐための危機管理です。

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【動画】鳩山代表からの公認証授与式「新人・元職」

2009年07月23日 17時10分32秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党公認証授与式の第2部「新人・元職」の映像です。

 午後1時5分過ぎに解散、午後1時半から第1部「前職」編でした。公認証渡しはわずか16分で終了し、東京駅、羽田空港に向かうなど、当選歴のある人たちのテキパキさには感心というより、あ然としました。

 午後2時半からは新人・元職が参集。落ち着かないようすの日やけした総支部長や、代理人(親族)が鳩山代表の話を聞きました。この後、赤松選対委員長が名前を読み上げ、順々に鳩山代表から公認証をもらい、小沢、菅、輿石各代表代行、岡田幹事長の5人と握手しました。

 このため、赤松選対委員長の読み上げている名前と鳩山代表が公認証を渡している人物は一致しないし、候補者の親族である場合もあることをご了解のうえ、ごらんください。

公認証授与式「新人・元職」前半 東日本編(北海道~長野)
http://www.youtube.com/watch?v=3swDzZ7Zi2M

公認証授与式「新人・元職」後半 東海・西日本編(岐阜~沖縄)
http://www.youtube.com/watch?v=lv4eQ0qUJFY
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【きょうの朝刊から】一票の価値は「320万円」東京新聞など

2009年07月23日 08時29分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 おはようございます。

 東京で朝を迎えたときは、その日の新聞で気付いたことをかいつまんでまとめていこうと思います。早朝から、クソ暑い中、外に出る総支部長やスタッフの負担を少しでも軽減できればうれしいです。

 けさは、東京新聞1面の衆院選企画、日経の世論調査、朝日の立候補者一覧情勢分析をピックアップします。

【東京新聞・1票の価値は「クルマ1台買う気持ちで」】


 

 「日本の選択点・衆院選問われるもの」という連載企画の(上)が1面トップ。

 衆院選の1票にはいくらの価値があるか?という投げかけから連載が始まります。
 慶応大学の曽根泰教(やすのり)教授は「ハイブリッド車1台分ぐらいの価値」。つまり320万円くらいになります。

 1人の日本の予算を80兆円として、衆院の任期満了4年間で320兆円。これを有権者1億人で割ると、1人あたり320万円になるという計算です。その通りですね。

 東京新聞は「3年か、4年に1度、約300万円の買い物というと、確かに自動車を買い替えるかどうかのときの判断に近い。パンフレットを見比べ、A社のクルマか、B社のクルマか、と悩むのと同じぐらいの熟慮が有権者に必要だ」としています。分かりやすいね!


【日経新聞 世論調査 民主支持層が固まる】

 

 日経は1~3面に日経・テレ東共同の緊急世論調査を載せました。クソ暑い戦いの中なので、細かいことはいいませんが、統計としては安上がりですから、話半分に読んだ方がいいでしょう。

 とはいえ、

 支持政党別に「次期衆院選比例代表はどの党に投票しますか?」という調査で、
 民主党支持層→「民主党に投票する」が79%→86% にアップ
 自民党支持層→「自民党に投票する」が77%→72% にダウン

 しています。前回調査は2週間前でした。日経は記事で、「民主党の支持固めが進んだ」としています。政党支持率、無党派層の投票先の数字も載っています。クソ暑いし、統計として安上がりですから、いちいち書きませんが、やはり私の思ったとおり、現時点で民主党を支持している人をしっかり固める選挙をすれば、勝てる(小選挙区の過半数を獲れる)し、各総支部長にとっても今後の財産になると思います。


【朝日新聞「立候補予定者と情勢(下)」】

 情勢分析は手元にある朝日新聞・東京本社版ではきのう(22日)付に「(上)東日本編」、きょう(23日)付で、「(下)東海・西日本編」が載りました。


 

 私はもちろん300選挙区を見渡していますが、友人が取り上げられていればうれしいもの。朝日・東京本社版17面「公明、4議席死守へ全力」という主見出しの大阪府全19選挙区の情勢。合計80人の立候補予定者一覧のあと、最初に出てきた名前が森山浩行さん。

(引用はじめ)

 民主の勢いを象徴するのが16区の森山。終日駅頭に立つこともあり、精力的な活動を展開している。公明北側は支持母体の創価学会から、これまでにない応援を受ける。経済界や町内会にも支持を呼び掛け、票固めに懸命だ。民主は追い風を生かし、3、5、6区でも“常勝関西”を自任する公明前職と競り合う」

(引用おわり)

 よっしゃ、気合い入れて、引き締めていきましょう。

   

[写真]大阪府堺市の南海電車「百舌鳥八幡」駅前で「早朝配布」をする森山浩行さん=6月29日午前8時過ぎ。

 これは6月29日午前8時過ぎの「百舌鳥八幡」駅での「早朝配布」もようす。プレス民主号外を配布。マイクを使わず、地声で「元気モリモリ民主党の森山浩行です」と言っています。政策演説は全くしません。できますが、しません。両手に合計6枚を常に持つ手法は、私はかつて見たことがなく面食らいましたが、森山さんは、都市部で乗降客が頻繁な地域での活動のなかで、すこしずつ工夫してきたそうです。写真には載っていませんが、民主党ののぼりは2本立てています。森山さんは駅まで電動自転車で来て、スタッフ一人が事務所から街宣車を運んできて合流。この駅前は片道1車線のいわゆる「開かずの踏み切り」ですから、のぼりを降ろした街宣車は、駅前からは見えないパーキングに行って停まっていました。この日はあくまでも街宣車は運搬車でした。

 両院議員総会で岡田幹事長は「マニフェストは7月のしかるべきときに鳩山代表から発表するので、それまでは民主党の主要政策のポイント解説を自信を持って活用してください」とのことでした。

 おそらく、しっかり名前を浸透させれば大丈夫!とメッセージでしょう。
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【動画】引退の金田誠一衆院議員をねぎらう鳩山由紀夫代表ら民主党北海道議員

2009年07月22日 19時17分55秒 | その他

引退の金田誠一衆院議員をねぎらう鳩山由紀夫代表ら民主党北海道議員



 前々から、衆議院議員の引退は報われないなあ、と思っていました。引退日が解散日になるので、新聞社・テレビ局はてんやわんやになり、当選十数回、勤続数十年のベテラン議員の引退の光景がほとんど報道されることがないからです。

 2009年7月21日の「政権交代解散」は、前週に麻生首相が解散予告をするという異例の展開でした。午前中に開かれた民主党両院議員総会では、落ち着いた雰囲気の中で、鳩山由紀夫代表から、藤井裕久・最高顧問(元大蔵大臣)、金田誠一(かねた・せいいち)衆院議員、岩國哲人(いわくに・てつんど)国際局長の引退が発表され、労をねぎらいました。

 この後、北海道選出の衆議院議員・参議院議員が集まり、金田誠一さんを囲んで、記念品を贈り、北海道8区の後継者である逢坂誠二さんが握手。政権交代の実現を約束しました。

道内選出2議員今期限り引退 丸谷氏 法案廃案に無念も 金田氏 医療、福祉に尽力-北海道新聞[政治]

 21日の衆院解散に伴い、道内選出議員では公明党の丸谷佳織(44)=比例代表道ブロック=、民主党の金田誠一(61)=道8区=の両氏が引退する。

 丸谷氏は1996年に旧新進党から初当選。1期目に拓銀破綻(はたん)、有珠山噴火など北海道を揺るがす大きな出来事が続いた。「こうした危機に政治は迅速に対応しないといけないと痛感した」と振り返る。

 「国民を向いて仕事をする」ことを信条とし、法案づくりなどで女性や子どもの声を代弁してきた。それだけに、今国会で党の作業チーム座長として取り組んだ児童買春・児童ポルノ禁止法改正案が、解散で廃案になることに「政局に左右され、国民に不利益が出ることに憤りを感じる」と無念さをにじませた。

 引退後の活動は未定だが、「これまでの経験を生かし、社会に貢献したい」と意欲を燃やしている。

 金田氏は2006年1月に脳梗塞(こうそく)を患い、現在は車いすで登院しながらリハビリを続けている。中選挙区制最後の衆院選となった93年に旧社会党から初当選し、医療、福祉、環境分野などで精力的に活動。97年の臓器移植法案をめぐる国会論議では、脳死を人の死としない「金田案」を提出。衆院では否決されたものの、その後の参院での法案修正に大きな影響を与えた。

 護憲派の論客としても気骨をみせ、01年のテロ対策特措法に基づく自衛隊派遣の国会承認では、民主党の方針に従わず反対票を投じ、処分された。

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【国会傍聴記】衆議院解散

2009年07月22日 16時58分05秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

[写真]解散後に本会議場をあとにする民主党前衆院議員たち=衆議院インターネット審議中継からキャプチャー。

【国会傍聴記 2009-7-21 衆院本会議】

 さて、衆院本会議の解散の傍聴記です。これで第167臨時国会から2年間続けた国会傍聴記のしめくくりとなります。数日前から言いしれぬ緊張を感じながらこの日を迎えました。

 衆院本会議場では、開会の1分前ぐらいから、かつて経験したことがないおびただしい数の報道用スティール・カメラのフラッシュがたかれ、すこし気持ち悪くなってしまいました。緊張もあったんだと思います。報道の現場に長くいるのにあまりカメラのことはよく分からないのですが、火薬を使ったストロボを使った報道写真というのは、本会議場ぐらいしか見かけません。国会議事堂は明治時代の建物で、記者席から演壇が遠く薄暗いので、火薬を使っているのだと思います。

 この日は午前10時から衆院経済産業委員会が開かれ、「小規模企業共済法改正法案(171国会閣68)」が自民党・公明党の賛成多数で可決しました。これが本会議に上程されていたようで、開会の直前のひな壇には経済産業大臣が座っていましたが、解散詔書の方が優先して議題になりますので、儀礼的な感じで、議員席に戻りました。

 官房長官が議長席側の扉から入ってきました。午後1時3分、衆議院議長と事務総長が入場。

 官房長官はふくさを包んだ詔書を載せたお盆をゆっくりと事務総長に渡そうとして、事務次長に制されました。与党側議席から少しヤジが飛びました。議長が開会を宣言する前だったからです。官房長官もかなり緊張していたのでしょう。

 議長が「これより会議を始めます」と言った瞬間に官房長官が鬼塚誠・事務総長に渡すと、ホッとした様子で目立たないように足早に議員席に去っていきました。

 鬼塚事務総長はあれだけの視線が集中する中、ゆっくりとふくさを開き、ていねいに折り目をつけて内容を確認しました。

 議長が詔書を朗読すると言うと、民主党衆院議員も全員起立しました。これだけ整然と解散の瞬間を迎えるのはかなり久しぶりに感じました。

 「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」。

 民主党議員全員がバンザイで応じたように思いましたが、鳩山由紀夫代表と岡田克也幹事長らバンザイをしなかった議員も多かったと後の報道で知りました。

 衆院事務局によると、この日の一般傍聴席は336人、参院議員傍聴席が23人、記者傍聴席が215人、公務員傍聴席が100人、外交官傍聴席が20人の合計694人でした。

 本会議の後、民主党の若手議員数人がふしぎそうに傍聴席を見ていました。当選2回生の村井宗明さん(富山1区)は「傍聴席も満席で、新しい時代の幕開けへの期待を感じました」とブログに記しています。

 本会議終了後もしばらく余韻にひたりました。いつものように「じゃあ、立ってください!」と衛視さんから促されることはありませんでした。後ろを見ると、大量の立ち見がいて、なおも本会議場を眺めていて、驚きました。336人の一般傍聴人が順々に階段を降りていくので、前から3列目に座っていた私が急かされることがなかったわけです。複数の民主党秘書から歴史的瞬間を見ようと昼食も食べずに午後1時に本会議場にかけつけたという話を聞きました。

 336人のうち1割にあたる30人は、民主党遊説局長の高山智司(高山さとし)さん(埼玉15区)の「国会に行こう!」というビラで国会見学をした人だったそうです。埼玉15区はさいたま市の一部・戸田市・蕨市ですから、国会まで30分~1時間ほどの距離にあります。このように解散の瞬間にかけつけたのは民主党の人が多かったようですが、横浜市選出の菅ヨシヒデ選対副委員長の紹介も多かったようで、あなどれないですね。

 あらためて本会議場を見ました。

 この2年間、本会議一般傍聴券の手配の労をお願いした石川知裕さん(北海道11区)もふしぎそうに傍聴席を見回していたので、ノートを丸めて振ってみましたが、気付かなかったようです。民主党議員の最後に本会議場を後にしました。

 議員席には木札が賛成票(白)と反対票(青)の合計12枚備えられています。木札は議事録に賛否を明記するため議員の名前が彫り込まれています。石川君が同じ党青年局次長の議員からさっと耳打ちされると、あっとした顔をして、木札を背広のポケットにしまいました。私が確認したところ、当選1・2回生の合計3人が木札を持ち帰りました。

 衆院議員を務めたあかしの木札はこの日しか持ち帰るチャンスはありません。第172特別国会の議員席に名前がなければこの木札は必要ありません。中川昭一前財務大臣とたたかう石川君には、自信を持って第172特別国会の議員席に木札を持ち帰ってきてほしいと思います。選挙に絶対はありませんが、十勝地方のみなさんに「私はこの木札を国会に再び持っていってもよろしいでしょうか?」と聞いてみれば、答えは必ず見つかります。

このエントリー記事の本文は以上です。

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岡田幹事長が3点の事務連絡 両院議員総会

2009年07月22日 07時49分14秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
[写真]7月21日の両院議員総会で事務連絡をする岡田幹事長=民主党ホームページからキャプチャー

 7月21日午前11時からの両院議員総会で、岡田克也幹事長が次の3点を事務連絡しましたので、お知らせします。

 ①投票日の8月30日まで役員会と常任幹事会は開かないので、代表と幹事長に一任してほしい。選挙については代表に一任してほしい。→了承。

 ②比例代表は例外なく小選挙区立候補者を全員ブロック1位で登載するが、ブロックの状況(良いところ)によっては、全小選挙区立候補者の下位に比例単独立候補者を公認するので一任してほしい。→了承。

 なお、岡田さんは「自信のある人は例外として比例名簿から外しますので、申し出てください」と、岡田式「ジョークのような本気の話」をしました。これは比例復活の退路を自ら断つことで小選挙区必勝を期すという選挙戦術をとりたい人は認めます、という意味です。会場は静まり返りましたが選挙に勝つ上での冷徹さを感じました。

 ③マニフェストの中身は固まっているが、自民党がどんなものを出すのか見極めたいので、「今月のしかるべき時期」に鳩山由紀夫代表本人が発表する。それまでは、全候補予定者に7月16日付で「民主党主要政策のポイント解説」を配布しているので、「自信を持って」活用してほしい。

 以上の3点です。
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