宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【都議選】岡田幹事長、共倒れの可能性を指摘

2009年07月10日 18時07分30秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 民主党幹事長の岡田克也さんは10日(金)の午後1時45分から記者会見しました。都議選(12日投票)について、「最後の最後まで力を振り絞って何とか良い結果を出したい」とし、「きのう(9日)も私は2つしか回れなかったんですが、感触は悪くないと思っています」と感想を述べました。

 そのうえで、「きのう行った大田区や世田谷区は(ともに)8人区で、わが党(の公認候補)とわが党の推薦候補が(定数の)半分、4人出ている」とし、「投票率(の上下)とか、(最終盤での手抜きなど)ちょっとしたことで、全員当選もあるが、複数人が落ちることもあり得る」として、

共倒れの危険性

があることを指摘しました。

 ちなみに、12日の天気予報は、投票率が上がりやすいとされる「曇り」です。投票率は「50%」に乗るかどうかが目安となります。いかんせん、東京という街は転入者や一時滞在者が多いので、地方選(自治体選挙)の投票率は低い傾向があり、昨年の目黒区長選挙の投票率はナント「27%」でした。

 告示翌日・翌々日時点での期日前投票は前回比1・68倍ですが、これは全国的な期日前投票の定着による伸びを勘案すると、必ずしも高いとはいえない数字だと、私は思います。

 曇りといっても蒸し暑かったり、地球温暖化の影響で夕立ちやゲリラ豪雨が来るかもしれません。投票日の不確定要素の多さは日本中の各種選挙でもイチバン高い選挙なのではないでしょうか。

 投票率が低いと有利だとされる、組織政党の公明党は23人のうち、およそ21人ほどが既に当確圏内入りしているとされ、2人区や複数擁立区で粘り腰をみせれば、全員当選の可能性も出てきました。与党の勝敗ライン「64」は自民党の土俵際での踏ん張りが焦点です。

 一方、第一会派躍進をめざす民主党側ですが、友党である「東京生活者ネットワーク」が現有4議席のうち、半分の2人しか当選確実圏内に入っていないとの分析もあります。

 現状では、自公がギリギリ過半数の64議席をとり、自民単独では議席数を減らしながらも、僅差で民主党をかわし、第一党を死守する、というシナリオが最有力となっています。

 

 ところで、10日付東京新聞は1面トップで「衆院選 来月末(8月末)以降に 与党で大勢 逆風懸念」という国政と都議選の情勢をふまえた記事を載せました。正直なところでいくと、私の政局感にかなり近い記事です。この部分は本音で書いています。私は10月総選挙もあると前々から思っています。

 とはいえ、都議選で「自公で過半数、自民党が第一党」を達成した場合、麻生首相が来週にも衆院を解散するかもしれません。

 東京都連は、“やればできる子” です。

 さいたま市長選に圧勝した埼玉県連は“言わなくても、やる子”です。

 ドラフト1位で入団し、プロ入り11年目にしてレギュラー定着をめざすのが東京都連で、ドラフト下位で入団しながら根性でレギュラーを獲得し死守に死にものぐるいなのが埼玉県連です。

 現有議席は第二党、マスクの甘さは第一党、詰めの甘さも第一党。

 とてつもない潜在力を秘めた眠れる巨人=東京都連。私たち主権者の力で、やる気にさせましょう。
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