宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

解散の朝

2009年07月21日 08時06分11秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 おはようございます。

 朝散歩をしていると、夏至を過ぎて、日の出が遅くなってきているのを感じます。とはいえ、暑さのピークは2ヶ月ほどずれてきますから、これから本番です。

 このところ、言いしれぬ緊張感があるのですが、散歩をすると落ち着きます。きょうは涼しくなりそうですが、どんよりと曇っています。

 午前8時の閣議で解散の閣議書を決定。内閣官房職員の千代幹也(ちしろみきや)内閣総務官=昭和51年運輸省採用=が皇居で天皇陛下から詔書をいただいてきて、衆議院本会議場の裏の議長室前の廊下まで持っていく運びだと思います。ふくさに包んだ詔書を載せたお盆を官房長官に渡す。一般職の官僚にとっては人生最大の晴れ舞台でしょう。東大法→昭和51年入省は大蔵省・平岡さんや通産省・岡田さんと同期です。

 裏方の官僚と、表に出て政権交代をかけて闘うのは同じ公のしごとでもずいぶん違います。多くの官僚が省を辞め、第45回衆院選に民主党から打って出ます。その心意気を思えば、全員当選してほしいと心から思います。

 衆議院本会議は午後1時に開会。官房長官が衆院本会議場に入り、鬼塚誠(おにつかまこと)衆議院事務総長が中身を確認した上で、議長に渡し、議長が朗読します。全議員が起立し、詔書の内容を聞き、この瞬間に第171通常国会は終わります。

 4年前は野党提出の内閣不信任案が本会議に上程されたところで、解散されてしまいましたが、内閣不信任案は先週提出済みです。きょうは本会議開会でいきなり詔書を読み上げるあっけない展開になりそうです。

 私も初めて衆院本会議場で解散の瞬間を傍聴しますので、後刻アップします。国会の傍聴に関するエントリーとして限定すると、それが仕上げのエントリーになります。2009年7月21日の解散は「政権交代解散」と後世、呼ばれることになるのではないでしょうか。

 まああまり「解散!解散!」と騒ぐと、内閣総理大臣(自民党総裁)に関心が行ってしまいますので、このくらいにしておきましょう。

 さあ選挙です。

 解散翌日から40日以内に総選挙を行わなければいけませんから、8月30日投開票(8月18日公示)の日程で第45回衆議院議員総選挙が行われます。
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【公示前活動コツのコツ】1解散後、2公示後、3投票日 「できること」「できないこと」「やるべきこと」

2009年07月21日 00時00分00秒 | 大縄跳びの内側から


 いよいよ衆議院がきょう7月21日解散され、40日間の選挙戦が事実上スタートします。「【保存版】公示前活動の“コツのコツ”」を現在の状況もふまえて書き改めます。

 7月21日午後1時過ぎ、いよいよ「決着の夏・政権交代選挙」が始まります。投票が終了する8月30日(日曜日)の午後8時=地域によって繰り上げ)=までの期間は公職選挙法上、次の3つの期間に分けられます。

 ①7月21日午後1時過ぎの解散~8月18日午前8時過ぎの立候補届出
 ②8月18日午前8時過ぎの立候補届出~8月29日23時59分59秒
 ③8月30日投票日の午前0時~午後8時

 注意すべきポイントは

 ①の公示前期間に「投票してください」と言って、投票依頼をすると事前運動になる可能性があるということです。

 ②の選挙運動期間中は投票依頼ができますが、戸別訪問は禁止されます

 ③の投票日当日は再び投票依頼ができなくなります。ですが、「投票所に行きましたか?」という確認をしたり、「クルマで送りますよ」というように投票所に送ることはできます。

 これを③→②→①という風に逆算すると、それぞれの期間にしなければいけないことが見えてきます。

 選挙運動期間中は戸別訪問は禁止されますから、戸別訪問は、8月17日までに終えておかなければなりません。かつ公示前の「投票依頼」はできませんから「後援会に入ってください」「ポスターのご掲示ありがとうございました」というようなセリフで戸別訪問をすることになります。

 投票前日までに、民主党公認・推薦候補への「投票依頼」をし、かつ、しっかりと「一票の確認」作業をしなければなりません。そうでないと投票当日に投票所に行ってもらうよう働きかけても、相手陣営に投票されてしまいます。選挙運動期間中の電話での投票依頼は一切規制がありません。回数も時間も文言もまったく自由ですから公示前に友人・知人の名前や電話番号を整えておく必要があります。また当落線上の選挙区では、公示後の情勢分析を受けてテコ入れのため大物弁士が突然応援にかけつける場合があります。演説会のおしらせなどの事務連絡をしやすいようにケータイメールアドレスを把握しておくのもいいかもしれません。

 選挙ハガキは有効な手段ですので、10枚20枚と選挙区内の友人・知人のあて名と推薦のヒトコトを書き込み、選挙事務所に持参したり、封筒詰めで送ったりしてください。これは準備作業としてある程度は公示前に準備していても、後援会内部での事務作業ということになると思います。ただし、公示前だろうが公示後だろうが、郵便ポストには絶対に投函しないでください。また切手も絶対に貼らないでください。

 8月17日までにしっかりとリードを奪い、選挙戦は「確認作業だ」と考えるのが、長期戦を勝つコツだと思います。1人でも多くの人に会う。そして、候補予定者や運動員=公示前ですので「スタッフ・支持者」=が一方的に話すのではなく、むしろ有権者(主権者)の話をうかがう。候補予定者の名前を宣伝して、浸透させる。選挙区内の地域によって違う浸透度合を把握しておく。公示後にやるべきことを良く理解し、公示後スムーズに動けるように準備する。一人一人の備えが必勝につながります。

【保存版】公示前活動の“コツのコツ”から。

(前略)

 第45回衆院選では、「初めて選挙運動などにかかわる」という人が激増するのではないでしょうか。ですから、「何をしたらいいのか?」「公選法違反にならないだろうか?」と思う人も多くなると思います。

 民主党が作成したパンフレット「第45回 衆議院総選挙用 選挙活動コツのコツ」から、あくまで私(宮崎信行)の責任で、公示前に私たち政権交代応援団ができること(やるべきこと)をご紹介します。

 公示の前には「○○候補に1票を」など投票を依頼する行為はできません。でも次の8つの活動は違反ではありませんし、むしろ積極的にどんどんやれます。

 ①紹介カードを書いて友人・知人を候補予定者の後援会に知らせよう

 立候補予定者の後援会のリーフレット(討議資料)などに、紹介者のハガキがあります。選挙区に住んでいる友人・知人の名前や連絡先などを記入し、後援会に紹介しましょう。手元に控えておいて、公示日後に電話で投票先を確認してみてもいいかもしれません。

(中略)

 電話や手書きの手紙で友だちに候補予定者を紹介しよう

 選挙区ごとの民主党公認・推薦の候補予定者の名前を確認し、電話や手紙で友人・知人に「私は○○さんを支援しています」「私○○さんを大変立派な方だと思っている」「私は民主党を支持している」など自分の考えをどんどん広めましょう。

 ④候補者を呼んで話を聞こう

 候補予定者を呼んで、個人やグループでいろいろな話し合いの場を持つことは自由です。候補予定者の政見、抱負、経歴などを聞きましょう。民主党のパンフレットでは、「聞きましょう」と書いてありますが、候補予定者を呼んで、くらしのこと、仕事のことなど「悩みを話しましょう」というのもいいかもしれませんね。

 ⑤後援会をつくって加入を呼びかけよう

 特定の人を支援する後援会をつくることは何の問題もありません。親戚、友人、知人、職場の働く仲間、近所の人に勧めましょう。加入を勧める際には、PR文書の発送、電話での勧誘も可能です。ただし、「○○さんを当選させましょう」などの記載は事前運動とみなされますので、注意しましょう。

 ⑥各種の団体で候補予定者を推薦しよう

 各種の団体(組織)が候補予定者を推薦することは自由ですから、自分の所属組織に推薦について相談してみたらどうでしょうか。各種の団体は、候補予定者の政策などを広く聞く集会、座談会を開くことができます。

 ⑦各種の団体の広報誌に紹介記事を掲載しよう

 推薦を決定した各種の団体は、その団体の機関紙に推薦を決定したことの報告記事、候補予定者の経歴などを載せることができます。会員に候補予定者の政策や経歴を広く知ってもらいましょう。

 ⑧後援会や総支部に資金カンパをしよう

 候補予定者の後援会、民主党の総支部に個人としてカンパすることは自由です。後援会や総支部を資金面で支えましょう。労力を提供することも自由です。

(中略)

 世の中の雰囲気として、「選挙をすれば必ず政権交代する」と思っている人が多いようです。なぜですか? どんな確証があるのですか?あれば教えてください。注目候補に目がいって、自分の住民票所在地の候補予定者のフルネームを知らない人、まさかいませんよね?

選挙区ごとの民主党公認・推薦の候補予定者の名前リスト

 むこう11ヶ月間、いつ解散・総選挙があっても政権交代ができるよう日常活動をみっちりやっておけば、政権交代は100%実現します。

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