宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

◎7月21日(火)解散~8月18日(火)公示~8月30日(日)投票

2009年07月13日 13時05分10秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 政府(首相)、自民党(幹事長)、公明党(代表)の責任者は7月21日(火)に衆院を解散し、8月30日(日)に第45回衆議院議員総選挙を実施することで合意しました。公示日は8月18日(火)となります。

 対立していた3者が歩み寄った憲政史上初の“政府・与党内での話し合い解散”になります。同時に1890年の第1回総選挙以来初めての、国民の投票行動による政権交代をかけた選挙となります。

 延長国会会期末の7月28日までに解散しなかった場合は8月23日投票となっただけに、1週間分得をした格好になります。

 7月中に解散し、8月に投票日が来ることで、衆院議員と公設秘書それぞれ3人は、当選した場合に限り、7月分と8月分の歳費(月給)を全額受け取れることになります。

 総選挙後の第172特別会(第172回特別国会)は遅くとも9月28日(火)までには召集され、第73代衆議院議長選挙に続き、第93代内閣総理大臣を指名する選挙(首班指名)をします。

 なお、民主党・社民党・国民新党は13日夕に参院に首相問責決議案、衆院に内閣不信任案を提出する構えですが、対応は分かりません。

 個人的には、船舶検査特措法を民主党は成立させてから解散を迎えるべきだと思います。

 都議選から7週間あくことで、8月30日までには都議選の世論の余韻は完全に消えていると思いますので、気合いを入れ直さないといけません。

 なお、これで2007年8月4日から続けてきた当ブログは「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」2009年8月30日午後8時で更新を終了することが決まりました。
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公選法違反の警告は「街頭演説でのぼり旗」が約100件増 都議選

2009年07月13日 08時52分13秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 都議選は圧勝のように思えましたが、民主党の得票数は229万8493票で総得票数563万4320票の40・79%。第44回衆院選の自民党の得票率「47・77%」にははるか及ばない結果でした。

 東京は組織政党である公明党と日本共産党が強いので、こうなるわけですが、まだまだ積み重ねていかないと第45回衆院選は勝てそうもありません。

 東京新聞など各紙によると、警視庁捜査二課は投票日(12日)午後6時までの東京都議選の選挙違反件数を発表しまいた。

 公選法違反での逮捕は3件3人です。

 運動員の頭をなぐった神奈川県の女(53)が逮捕されたそうです。これは公職選挙法(公選法)第225条1項の「自由妨害(選挙の自由妨害罪)」が適用されたのだと思います。

 選挙中の候補者や運動員などへの暴力は刑法の傷害罪ではなく、選挙のときは公選法225条が適用されるケースが多いようです。「4年以下の懲役もしくは百万円以下の罰金に処する」と定められています。公営掲示板のポスターを剥がした場合も自由妨害になります。

 逮捕は投票終了後に捜査が始まることが多いので、増えるかもしれません。

 警告件数は532件で前回より105件増えています。街頭演説中に候補者や政党ののぼり旗を掲げるなどの文書掲示違反が477件で前回比95件増えました。

 公選法164条の5には、
「選挙運動のためにする街頭演説は」「演説者がその場所にとどまり」「選挙管理委員会の定める様式の標旗の交付を受け」「掲げなければならない」と大要、書いてあります。

 この規定への違反ともとれる、候補者のイメージを示したのぼり旗を立てたことが、警告を受けた可能性があります。警告は対抗陣営からの告発に基づくことも多く、警察官が常に監視しているわけではないと思います。

 文書頒布違反は16件で前回比6件減と意外と少なかったです。
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公明党は全勝 都議選1議席増の23人全員当選で自民党の退潮際立つ

2009年07月13日 00時29分52秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 12日投開票の都議選で公明党が23人の公認候補全員を当選させました。現有22議席から1議席増やしました。3つの選挙区で複数擁立し、2人区でも候補者(現職)を立てる厳しいたたかいでしたが、完勝したことで、2009年都議選は自民党単独の地滑り的解党的大敗だったと総括できそうです。

 いろいろ言う人もいますが、日常活動量の勝利といえるでしょう。2人区を制した当選5回生は公明新聞に「電話一本で駆けつけます」と紹介されていました。こういった姿勢は私たち民主党も見習うべきではないでしょうか。

 とはいえ、衆院選では、公明党は100%敵です。自民党との10年間にわたる連立政権で、朱に交われば赤くなった公明党は8小選挙区で民主党と闘います。倒しましょう。

 公明党全勝により、連立政権内での公明党の発言力は増し、斉藤環境相が解散詔書への花押を拒否する可能性が出てきました。解散をめぐる綱引きは、延長国会会期末の7月28日を軸として続きますが、総選挙のずれ込みは一層、濃厚な情勢になったと思われます。まだまだ暑いね……
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