松花堂弁当、農家道具が懐石の器に 吉兆始祖が「革命」
掘り下げ!関西白書
十字に仕切った箱に刺し身や煮物などを盛り付ける松花堂弁当は、幕の内と並ぶ弁当の定番だ。その名は京都・八幡地域を代表する風流人に由来。老舗料亭創始者の着眼と合わさり独自の懐石が生まれた。世界的な和食人気を背景に、インバウンド(訪日外国人)にも浸透する。
ルーツを知るためまず向かったのは、京都府八幡市の「松花堂庭園・美術館」。石清水八幡宮(同市)の江戸期の社僧、松花堂昭乗を記念する施設だ。昭乗は書道...
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【日経】人気スポットや食べ物、地元の習慣などを入り口にして関西2府4県(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山)の経済・歴史・文化を掘り下げます。