この記事は会員限定記事です作家・池澤夏樹さん 世界放浪の旅が執筆の糧
こころの玉手箱
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いけざわ・なつき 1945年北海道生まれ。詩、批評、翻訳のほか、世界文学全集や日本文学全集の編集も手掛ける。著書に「スティル・ライフ」（芥川賞）、「マシアス・ギリの失脚」（谷崎潤一郎賞）など。
祖父の眼鏡と父の扇子 受け継がなかったものを思う
祖父に初めて会ったのはぼくが20歳の時だった。その時までのぼくの人生はなかなか複雑で、父（作家・福永武彦）とさえ会って話をしたのは16歳になってからだった。...
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