消える書店、危急存亡 「薄利」是正難しく弱る力
ライター 永江朗(今を読み解く)
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新刊書店の激減を受けて経済産業省が書店振興プロジェクトチームを省内に設置したのは今年3月だった。書店業界内外からヒアリングして課題を収集、整理してパブリックコメントを実施した。具体策が出てくるのはこれから。
書店が閉店する理由はさまざまだ。経営者の高齢化と後継者難、入居していたビルの建て替え、家賃や光熱費の高騰等々。いちばん大きいのは本が売れなくなったこと、とりわけ雑誌が売れなくなった。雑誌が売...