千代建の海外子会社への請求棄却 火災事故関連の訴訟で
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千代田化工建設は22日、海外子会社が複数の保険会社に訴訟を提起されていた事案について、米国の裁判所が保険会社側の請求を棄却したと発表した。同子会社が工事を担った米液化天然ガス(LNG)製造施設「フリーポートLNG」で2022年に火災爆発事故が発生。プロジェクトの顧客に保険金を支払った保険会社が、千代建の子会社に金銭の支払いを求めていた。
保険会社5社で構成する訴訟団など2グループが6月、海外子会社「千代田インターナショナル・コーポレーション」と、同社と共同でプロジェクトを担った米建設会社などに訴訟を起こした。2グループとも100万ドル(約1億5400万円)以上の支払いを求めていた。
千代建株は22日、一時前日比7%高の345円まで上がった。終値は6%高の342円だった。千代建は「判決が当社の業績に与える影響などは現状想定していない。今後、原告が控訴するなどして開示すべき事項が生じれば速やかにお知らせする」と説明した。