動画で学ぶ「新紙幣」の秘密 印刷機の会社はどこ?
BSテレ東「マネーのまなび」ダイジェスト第12回
日本経済新聞が共同で制作に携わるBSテレ東のマネー情報番組「マネーのまなび」(毎週月曜夜10時放送)。その見どころを抜粋した短編動画「マネーのまなびダイジェスト」をお届けします。今回のテーマは7月3日から発行が始まった「新紙幣」。解説者はお札が大好きな日経マネー編集委員の大口克人です。
今回の改刷(お札を新しくすること)は20年ぶりで、1万円札の顔が変わるのは40年ぶりです。3Dホログラムや高精細すき入れなど新たな偽造防止技術が加わり、ユニバーサルデザインの導入で額面数字も見やすくなるなど、様々な工夫が施された新紙幣。日本の印刷技術は極めて高いので実はニセ札はほとんど出回っておらず、一方ではキャッシュレス化も急速に進む中、改刷は必要だったのかという人もいるでしょう。でも、一刻も早く新紙幣を手にしたくて銀行に行列する人や、オフィスで「もう手に入れた?」「まだ一度も見ていない」といった会話で盛り上がっているのを見ると、現金大国の日本では改刷はやっぱり一種のお祭りなのかなという気がしてきます。そこには景気刺激効果もあるでしょう。
その高度な印刷を支えるのが印刷機です。番組では池谷アナウンサーが、紙幣の印刷機を製造する小森コーポレーションを取材しました。実は日本銀行券も同社の機械で印刷されています。現在はアナログ印刷なので「版」が必要ですが、同社では既に版のないデジタル印刷機も開発済みで、その技術を使えば高速印刷しながらも1枚1枚のお札に全部違った模様を入れることも可能になります。これには池谷アナウンサーも驚いた様子でした。
放映のフルバージョンでは、藤井アナウンサーが紙幣の歴史を学べる「切手とお札の博物館」を訪ね、世界最大のお札や裏が真っ白なお札を見て、1億円分のダミー紙幣を持ち上げるのにチャレンジする様子も見られます。このほか、パックンが語る米ドル紙幣との違い、新紙幣に関連するビジネスを手掛ける注目企業なども紹介しています。また番組後半では「不動産の相続登記の義務化」も取り上げました。番組の全編はテレ東BIZでご覧ください。

日本経済新聞のベテラン記者の解説を交えて、マネー情報を分かりやすく、深く、そして楽しくお伝えする番組です。フルバージョンはテレ東BIZでご視聴いただけます。
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