マイクオフ問題で揺れる環境省 風化が招く被害者軽視
大高彩果
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「福島の未来を見ているようで不安になった」。福島県選出の国会議員がぼそりとつぶやいた。
5月に熊本県で行われた水俣病の患者団体らとの懇談の場で、環境省がマイクを一方的に切ったいわゆる「マイクオフ問題」について話していた。違いこそあれ、犠牲となった被害者の声が、風化とともに軽んじられるのではとの懸念に共感した。
「発言時間を3〜5分で区切られるのは、我々が出席する会議も一緒。オーバーすると言われる...

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