横審、初優勝の大関琴桜を絶賛 全休の照ノ富士は静観

日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は25日、東京都内で定例会合を開き、九州場所を14勝1敗で制し、初優勝を果たした大関琴桜について、山内昌之委員長(東大名誉教授)は「申し分ない相撲。将来の横綱に近い風格と落ち着きを漂わせていた」と絶賛した。
初場所(来年1月12日初日・両国国技館)では、千秋楽相星決戦で退けた大関豊昇龍とともに横綱昇進に挑む。同委員長は「来場所における横綱の誕生を深く願っている」と期待感を口にした。
2場所連続全休で、今年の15日間皆勤が2場所にとどまった横綱照ノ富士については「巡業にも参加し、さまざまな貢献をしながら回復とリハビリに努めている状況。復帰することも含め、最善の判断をするように期待している」と述べた。横審は「激励」などの決議はせず、静観する方針。
山内委員長は委員の5期10年の任期満了に伴い、初場所後の定例会合をもって退任する。〔共同〕