コロナのピーク越え「大半の州で2月中旬」 米医療顧問
【ワシントン=中村亮】バイデン米政権のアンソニー・ファウチ首席医療顧問は23日、米国での新型コロナウイルスの感染状況について「2月中旬になれば大半の州でピークを過ぎる可能性が高い」と語った。「自信過剰になってはならない」と述べ、感染拡大が続く南部や西部の動向を注視するとした。
ファウチ氏が米ABCテレビのインタビューで見通しを示した。英国や南アフリカの例に触れて「(新規感染者数は)ピークに達したら急激に下がり始める」と指摘した。新規感染者数の減少に従って入院者数も減ると説明した。米国ではニューヨーク州など北東部で新規感染者の減少が目立つ。
ファウチ氏は新型コロナの変異型が発生してきたことを念頭に「ウイルスは過去に私たちを驚かせた」と述べた。新型コロナへの警戒を緩めないよう国民に訴える発言だ。新型コロナのワクチン接種率が低い地域について「入院者数という面で少し大きな痛みを受けるかもしれない」と話し、ワクチン接種を重ねて促した。

アメリカの「バイデン政権」に関する最新ニュースを紹介します。その他、日米関係や米中対立、安全保障問題なども詳しく伝えます。