NY商品、原油反発 ロシアの生産巡る懸念 金は反発
【NQNニューヨーク=横内理恵】18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前週末比2.14ドル(3.2%)高の1バレル69.16ドルで取引を終えた。ウクライナとロシアの戦闘が激化すれば、ロシアの原油生産に影響するとの懸念から、買いが入った。
米政府が17日にウクライナに米国製の長距離射程兵器を使ったロシア領内への攻撃を許可した。ロシアの石油施設などに影響があれば、同国の原油の供給減につながるとして原油先物の買いを誘った。
ノルウェーの石油大手エクイノールの北海の大型油田の生産が停止したと18日に伝わった。施設の停電などが理由で再稼働のメドがたっていないとみられ、欧州で一時的にエネルギー需給が引き締まる可能性が意識された。
ニューヨーク金先物相場は7営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比44.5ドル(1.7%)高の1トロイオンス2614.6ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで売られ、ドルと逆の値動きになりやすい金先物が買われた。