トランプ時代の「ESG2.0」 環境や人権、企業評価に必須
上級論説委員 小平龍四郎
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トランプ次期米大統領のもと、バイデン政権下で進んだ政策のちゃぶ台返しがあらゆる分野で見られそうだ。資本市場で一世を風靡した観もあった「ESG(環境・社会・企業統治)投資」も風前のともしびである。
投資に脱炭素や人権などの問題を関連づける考えは、共和党筋から「Woke(意識が高い)」と攻撃され、民主党的エリート主義の産物と見なされる。共和党の強い「赤い州」では、年金運用の受託などでESGがすでに禁...