不祥事をなくす経営(9) グローバルな視点が不可欠
関西大学教授 高野一彦
企業にコンプライアンス・リスクマネジメント体制の構築を求めるため、欧米を中心に、厳しい罰則を伴う法令が相次いで成立しています。
2018年施行の欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)は、企業がデータ処理に関する基本原則に違反したり、個人の権利を侵害したりすることを禁じています。違反すると2000万ユーロ(約34億円)か前会計年度の全世界売上高の4%の、いずれか高い方を上限に制裁金が科さ...
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