旧ソ連圏、強権ドミノの恐れ 深まるロシアの政治介入
本社コメンテーター 秋田浩之
旧ソ連圏のジョージアとモルドバで10月後半、それぞれ議会選挙や大統領選などがあった。いずれも親欧米の世論に逆行する結果となり、政権側による不正やロシアの介入が指摘される。この動きに歯止めをかけなければ、旧ソ連圏でロシアによる「強権ドミノ」が広がりかねない。
900件以上の選挙不正報告
ジョージアでは10月26日、議会選が実施された。選管当局は、ロシア寄りの立場を鮮明にする政権与党「ジョージアの夢...

長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。