この記事は会員限定記事です習近平時代を象徴する学習塾禁令、 宣言なき緩和の怪
編集委員 中沢克二
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習近平（シー・ジンピン）時代の中国を象徴するのが、2021年に突然、打ち出された学習塾への厳しい規制だ。「暴利をむさぼる学習塾は敵。資本家と体制内の欲張りな『走資派』の結託を許すな」。当時は時代錯誤の過激な論調が中国の公的メディアにあふれていた。この習政権の「看板政策」に変化の兆しがある。
義務教育段階の生徒に対する営利目的の校外学習（学習塾）を厳格に制限した。その規制がここにきて明確な発表もな...
経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員（元中国総局長）が深掘りする。
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