鹿島、宇都宮工業高校で設備・土木の出前授業 理解促進

鹿島は栃木県立宇都宮工業高校で、環境建設システム系の1年生約80人に設備や土木の施工などを体験する出前授業を実施した。同校からの依頼で実現した。企業の専門家からの直接指導や最新技術を使った実習を通し、仕事内容への理解を深め、生徒に自身の関心分野を見つけてもらう狙いだ。
15日に同社のほか設備関係5社、土木関係2社が参加した。生徒は8班に分かれ、1つの企業につき約30分授業を受けた。配管の接合手順や光の照度の測定方法について指導を受けながら学んだほか、仮想現実(VR)ゴーグルや四足歩行ロボット「Spot」などの最新技術にも触れる機会があった。
建設業界は高齢化もあって離職者が増えており、働き手の不足が深刻だ。同校の環境建設システム系に所属する1年生は、2年から環境設備科と環境土木科の2つのコースに分かれて専門性を磨く。
環境土木科の飯塚智樹科長は「今回、設備や土木それぞれの面白さを知ってもらい、目的意識を持って希望の科を選ぶ生徒が増えてくれたら」と話した。
関連企業・業界