三重県の5町、周遊促進へ特産クッキーや番組動画

三重県の多気町、大台町、明和町、度会町、紀北町は18日、5町の周遊を促進するツールを開発したと発表した。地元の特産品を使ったクッキーのほか、観光アンバサダーの番組動画などを活用する。大規模リゾート「VISON(ヴィソン)」(多気町)を訪れた観光客に周遊を促し、地域全体のにぎわい創出につなげる。
クッキーは6種類あり、多気町の次郎柿、大台町のゆずなどを使った。箱の中には説明書を同封しており、おすすめのモデルコースの紹介などがある。5町の観光アンバサダーが、地域の観光スポットや食べ物などについて語り合う番組動画の配信も始めた。

多気町によると、VISONには年間300万人ほどが訪れるという。町は「VISONを訪れた人の1割でも周遊してくれればいい」と話す。
スマートフォンを使って地域内で買い物の支払いに使えるデジタル地域通貨「美村PAY(びそんペイ)」の決済額の拡大も視野に入れている。5町は国の「デジタル田園都市国家構想」に採択されており、デジタルを活用した観光振興に取り組んでいる。