多摩モノレール町田延伸、東京都が事業化検討開始へ

東京都は多摩都市モノレールの町田方面への延伸構想について、事業化に向けた検討を開始する。町田市と多摩市が2023年度内にまとめる沿線のまちづくり構想を踏まえ、24年度にも開業後の需要予測など事業化に向けた検討を進める。
町田市と多摩市はホームページに「モノレール沿線まちづくり構想」の素案を公表し、20日から24年1月19日までパブリックコメントを実施する。素案では高齢化が進む団地の再生に向け、商業施設の導入やリノベーションで多様な世代を呼び込むことなどを盛り込んだ。また町田市は町田駅周辺の都市機能の向上を目指す整備計画を24年度に策定する。
多摩都市モノレールを多摩センター駅(多摩市)から町田駅(町田市)方面まで延伸する構想は、都が19年からルート案の検討を開始し、高等学校や陸上競技場を経由する約16キロメートルのルート案を21年に選定。両市に対し需要創出に向けた沿線まちづくり構想の策定を求めていた。
多摩都市モノレールを巡っては、上北台駅(東大和市)からJR八高線の箱根ケ崎駅(瑞穂町)までを結ぶ約7キロメートルの延伸計画が進んでおり、30年代半ばの開業を目指す。