ノーベル経済学賞にシラー教授ら米の3氏
【ロンドン=上杉素直】スウェーデンの王立科学アカデミーは14日、2013年のノーベル経済学賞をエール大学のロバート・シラー教授(67)ら米国の3氏に授与すると発表した。「資産価格の実証分析」を評価した。
シラー氏は金融、マクロ経済、行動経済学が専門で、IT(情報技術)バブルや住宅高騰の危険に警鐘を鳴らしたことで知られる。「S&Pケース・シラー住宅価格指数」の生みの親でもある。
シカゴ大学のユージン・ファーマ教授(74)、同大学のラース・ハンセン教授(60)と共同で受賞した。ファーマ教授は、市場参加者が利用可能な情報を常に迅速に取り入れることで適正な資産価格が決まるという「効率的市場仮説」を唱えた。ハンセン教授は、資産価格の形成に関する統計的な分析手法の開発に貢献した。
授賞式は12月10日にスウェーデンのストックホルムで開く。賞金は800万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)を分け合う。