日銀総裁、ビットコイン「大いに関心」 金融研で調査
「大いに関心を持っている」。日銀の黒田東彦総裁は20日の記者会見で、仮想通貨「ビットコイン」について「(日銀の)金融研究所を中心に調査・研究している」ことを明らかにした。
ビットコインはネットを介して瞬時に送金可能で、規制に縛られない特徴があり、各国で急速に普及し始めている。ただ政府・中銀の信用による裏付けがなく、投機の対象となって保有リスクも大きいとされる。
黒田総裁は「電子マネーの発展に似た面もあるが、違った面もある」と述べ、通貨そのものとして流通するビットコインの特性を指摘。「やや激しく価値が変動することもある」と認め、各国の中銀と同様「(今後の)動きを注視している」と強調した。