安藤建設とハザマが合併 新社名は「安藤・間」
準大手ゼネコンのハザマと安藤建設は24日、2013年4月1日付で合併すると発表した。存続会社はハザマで、安藤建設の普通株式1株に対してハザマの普通株式0.53株を割り当てる。新社名は「安藤・間」で、上場建設会社では7番目の規模となる。すでに資本関係がある両社だが、合併によって建築に強い安藤建設と土木に強いハザマの補完関係をさらに強化し、低迷する建設需要に対応する。
安藤建設の野村俊明社長(62)が新会社の社長に、ハザマの小野俊雄社長(65)が会長に就く。6月から7月にかけての両社の株主総会での決議を経て正式に決まる。安藤建設は13年3月27日に東証第1部を上場廃止となる予定。
ハザマの12年3月期の連結売上高は1820億円で純利益は17億円。安藤建設の連結売上高は1693億円で、純利益は8億円。両社の売上高を単純に合計すると約3500億円となり、上場建設会社では7位となる。両社は03年に資本業務提携を締結。安藤建設は現在ハザマの発行済み株式の10%を保有する大株主の関係にある。
国内建設市場は08年のリーマン・ショック以降、低水準が続いている。震災復興による回復も期待されるが、両社は合理化や効率化を進め経営体質を改善する必要があると判断した。