ソフトバンク、スプリント買収額積み増さず
7月1日にも完了
ソフトバンクは16日、米携帯電話3位スプリント・ネクステルの買収計画について、7月1日にも買収を完了する見込みだと発表した。米衛星放送会社のディッシュ・ネットワークが15日、ソフトバンクによる買収総額を54億ドル上回る255億ドル(約2兆4800億円)の対抗買収計画を発表したが、買収費用は積み増さない。ソフトバンクは従来計画のままスプリント経営陣や株主の支持を得られるとみている。
ソフトバンクは16日に発表したコメントで「これまでに合意している条件で7月1日には(買収が)完了する見込み」とした。ディッシュの買収計画について「当社がスプリントとすでに合意している内容は、スプリント株主に対しより多くの利益を提供できる」と説明。ディッシュの提案に対し「前提条件が非常に多く、準備段階の内容である」と指摘した。
ソフトバンクは「スプリントの取引は、すでに必要な承認を得られる段階にきている」とも説明し、現在買収を審査している米連邦通信委員会(FCC)から承認を得られる見通しを示した。
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