東証14時、一時1万5100円上回る 売り方の買い戻しも
20日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価はさらに上げ幅を拡大している。一時は前週末に比べ578円高い1万5110円まで上昇する場面があった。1万5100円を回復するのは取引時間中として10月10日以来。日経平均は10月に入って大幅に調整していた。リバウンド狙いの短期的な買いを集めている。
東証上場銘柄の売買代金に占める空売りの比率は17日時点で35.3%と、東証が日次データの公表を始めた2008年秋以降で最高となった14日(36.5%)の水準付近で高止まりしている。きょうの相場上昇を受け、「空売りを出していた投資家が買い戻しの動きを強めていることも上げに拍車をかけている」(大和証券の佐藤光シニアテクニカルアナリスト)という。
安倍晋三首相は20日午後、小渕優子経済産業相と松島みどり法相からそれぞれ辞表の提出を受け、受理した。政権運営の先行きに対する懸念の声はあるが、相場の地合いが好転していることもあって、今のところは相場に与える影響は限定的となっている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに大幅に反発している。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆5659億円、売買高は16億9457万株。東証1部の値上がり銘柄数は1802、値下がり銘柄数は26、変わらずは5となっている。
日経平均の採用225銘柄はすべて上げている。東急不HDや安川電、りそなHDなどの上昇が目立つ。半面、すかいらーくやカッパHDには売りが出ている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕