車谷長吉氏が死去　直木賞作家

長編「赤目四十八瀧心中未遂」で直木賞を受賞した作家の車谷長吉（くるまたに・ちょうきつ、本名=嘉彦=よしひこ）さんが17日午前、誤えんによる窒息のため東京都内で死去した。69歳だった。

兵庫県生まれ。慶応大文卒。広告会社や出版社に勤めた後、料理店の下働きなどをして過ごす。1993年に短編集「鹽壺（しおつぼ）の匙（さじ）」で三島由紀夫賞などを受賞、98年に直木賞を受けた。

主な作品に「漂流物」（平林たい子文学賞）、「武蔵丸」（川端康成文学賞）など。