X-E1 + XF35mmF1.4R
実家近くの神社の狛犬。高い位置にいるから、見上げる形で撮ってみた。ほぼ開放で撮ったので、背景がうまい具合にボケて、なんかまるで広告の写真みたいな雰囲気になった。そのかわり、開放なんでグリーンフリンジがちょっと出ちゃった(パープルフリンジは後処理で取り除けるけど、グリーンフリンジは難しいんだよね…)。
ちなみに、鼻のところにセミの抜け殻がある。狛犬はたいてい2体で1対だけど、実はもう一方の狛犬も鼻にセミの抜け殻をつけていた…。ちょっと面白い。
標準レンズを買う…m4/3にするか、NEXにするか。そこでまず悩んだ。m4/3なら、パナライカのSummilux25mm/F1.4がある。NEXなら、SEL35F18がある。
また、NEXの場合、本体を5にするか6にするか7にするか、というのも選択しなければいけない(3もあるが、こちらはさほど選択肢に入っていなかった)。7は早々に選択肢から消えた。最上位機種で、値段が高い割に、5Rや6の方が機能的に上回っている部分があるようだ。また5Rと6の違いは、主にEVFがついてるかどうかだ。私はEVFなんか要らないと思っていたのだが、実際カメラ屋で6のファインダーを覗いてみると、非常にクリアで、これならEVFありの方がいいなーとか思ってしまった。なので、NEX-6が私の中では最有力候補だった。
という事を調べている時に、急にX-E1の情報が目に入り始めた。
NEXとm4/3で比較した時の、高感度耐性や、画質や、その他機能面でのアドバンテージを、ネットで色々調べていたら、X-E1の名前を良く見かけるようになった。あれっ、高感度も、画質も、X-E1すごく評判いいじゃん、みたいな。私はX-E1については良く知らなかったので、調べてみたら、でかくて敬遠していたX-Pro1の小型版という事らしい。それっていいんじゃね?と思ったわけだ。
実際もう少し突っ込んで調べてみると、いい事ばかりでもない。
X-E1はNEXと比べて、やはりシステム全体が若干大きくなるし、またNEX-6には素晴らしいEVFもついている。更にNEX5/6には像面位相差AFが備わっており、AFが速い。それとEマウントの方がレンズが揃っているとか、周辺事情まで考えても、NEX有利の部分は多い。
最終的に一番悩まされたのが、レンズそのものである。X-E1を買うとなると、XF35mmF1.4Rというレンズをつける事になる。これに比べてNEXのSEL35F18は、手ぶれ補正がついている。この手ぶれ補正が重要だ。暗いところでも撮りたいという要求があるので、手ぶれ補正がついてるのは非常にでかい。富士のは手ぶれ補正がないかわりに、F1.4と一段明るくなっており、レンズとしての評価も非常に高い。
という事で、最後の最後まで、NEXかX-E1かは悩んだ。
なかなか判断がつかないので、長所と短所を書き並べたが、正直、NEX側に短所がない。あらゆる面で優秀で、標準レンズをつけてお手軽かつある程度の画質を追い求めるとなると、これ以上の組み合わせが思いつかない。
じゃあ何を悩むかと言うと、結局のところ画質なのだ。NEXの画質が悪いという事はきっとないんだろうけど、ローパスレスかつ低ノイズな本体と、光学性能にこだわったフジノンレンズとの組み合わせが素晴らしいというのは、スペックを聞くだけでもわかるし、実際使用しているユーザも高く評価をしている。
トータルバランスのNEXか、画質のX-E1か…。
これは、もうここで悩んでる時点で、私の答えはX-E1なんだろうなと思った。もちろん真剣に悩んだけど、悩んでる時点で答えは出てる。
もしこの答えがNEXになるのであれば、私はそんなに悩んでいないだろうと思う。最終的にNEXに決まるような思考形式を自分が持っているのであれば、そこまで悩まない。合理的に考えて、答えがNEXである事はすぐ出る。そうならない時点で、私はX-E1にかなり引っ張られており、ここでNEXを選べば、「あー、X-E1だったらもっと綺麗だったのかな」と思うに決まっている。DP1Merrill買った時と一緒なんだよね。
なので、結局、X-E1を買う事になった。
- 2013/08/09(金) 23:00:00|
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