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2020-11

文藝春秋digital「菅首相にダム政策を授けた役人」

 今月号の文藝春秋digital「新・現代官僚論」17回目は国交官僚をとりあげました。

 菅義偉政権が誕生してはや2カ月、この間、米大統領選で民主党のジョー・バイデンが共和党のドナルド・トランプに勝利し、世界の目が集まった。安倍晋三前政権からの継承を謳う菅新内閣にとってはトランプのほうが何かと好都合だっただろう。昨年、「菅官房長官・ペンス副大統領会談」をセットした駐米国大使館の市川恵一が外務省の北米局長に就任し、トランプ再選を前提に動いてきたのに、菅としても目算が外れた感が否めない。もっとも、もともと菅自身、対米外交は外務省任せだけにあまり深刻にとらえていないかもしれない。
 むしろ目下、現首相の関心事はみずから提唱してきた国内政治にある。菅はそのために内閣人事局を使い、官僚たちの人事を操ってきた。やや旧聞に属するが、菅が8月の自民党総裁選前から自らの実績として誇ってきたダムの治水政策もその一つといえる。
治水ダムを所管する国交省の菅系官僚といえば、首相補佐官の和泉洋人が真っ先に思い浮かぶ。和泉は元住宅局長の住宅建設技官でありながら、港湾局や道路局、鉄道局にいたる省内全般に影響力があるといわれる。ダム建設を担ってきた国交省主流派の河川局にも目を配ってきた。
 この菅・和泉人事で注目されているのが、技監の山田邦博(62)の去就だ。(以下略)

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)、「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)、「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」など。最新刊「バブルの王様森下安道 日本を操った地下金融」(小学館)、「国商 最後のフィクサー葛西敬之」(講談社)

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