地面師「主犯格」取り逃がし
かねて囁かれてきたXデーが、ついに訪れた。日本を代表する住宅メーカーが、JR五反田駅前の旅館を舞台に、55億5000万円も騙し取られた前代未聞の地面師事件が摘発された。積水ハウス事件はこの数年、跳梁跋扈してきた地面師詐欺の中でも、飛び抜けてスケールが大きい。地面師事件史上、最大の被害額である。
それだけに、警視庁も見過ごせない。昨年8月、詐欺が明るみに出て以来、およそ1年3カ月、犯行グループの逮逮捕情報が流れてきた。はじめは年度末の今年3月、その次が7月だ。事実、夏には犯人グループの取り調べが始まり、事件化の期待とともに、テレビや新聞の取材活動も活発になっていった。
「8月末の新捜査二課長への交代を待って、9月はじめの本格捜査着手では」
「積水事件は警視総監マターなので、三浦正充さんが総監に着任する9月半ばかな」
などと、さまざまな逮捕情報が駆け巡ってきた。(以下略)
昨日、連絡役として10人目(別件を入れると11人目)の逮捕者が出ましたが、肝心の主犯には届いていません。