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2025-01

五輪利権の闇

 本日発売の週刊ポストに五輪汚職の第二弾を書きました。

東京地検特捜部が進める2021東京五輪汚職は、この先どのような展開を見せるのか。電通の元専務にして五輪誘致を主導し、組織委員会の理事まで務めた高橋治之(78)が、事件の主役であるのは疑いようがない。地検は高橋が紳士服のAOKIグループから受け取った顧問料を賄賂だと見て、捜査を固めてきた。
高橋の逮捕容疑である受託収賄罪は単純収賄と異なり、賄賂の見返りとして頼み事をする請託が事件立証のカギとなる。半面、今度の構図は比較的単純でわかりやすい。
特捜部はさる8月18日、高橋と同時に贈賄の疑いでAOKI幹部を逮捕した。AOKIが2017年1月以降、五輪の大会オフィシャルサポーター契約や公式ライセンス商品の販売契約などを獲得すべく高橋に依頼し、その請託を受けた見返りとして高橋が17年10月~22年3月までの4年半にわたり、5100万円の賄賂を受領した――。
AOKI側の逮捕者は、前会長の青木拡憲(83)と専務執行役員の上田雄久(40)、そして青木の実弟の前副会長、青木宝久(76)の3人だ。贈賄罪の公訴時効は3年と収賄罪より1年短いため、AOKIによる賄賂は2800万円となっている。
(以下略)

コメント

高橋兄弟

最近、小生は森功大兄の著書を集中して読み込んでおります。資料収集、読込み、分析及び表現力など読者を引き付け、知らなかったことがだいぶ解けてきました。
感謝。
さて、五輪の贈収賄事件ですが、
悪の主役、高橋治之のことである。こいつは確信犯で監獄行きは間違い無いですね。ここで大兄には髙橋兄弟の犯罪事件を一冊まとめて頂きたくお願いする次第です。ご存知のように弟、治則は背任でムショに入り今は故人ですが、長銀を潰した男です。濱口雄幸を縁戚にもつこの兄弟、揃って犯罪者となりルポの材料としてはうってつけです。
来年あたりの上梓を期待しています。

Re: 高橋兄弟

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プロフィール

森功

Author:森功
福岡県出身のノンフィクション作家。08年「ヤメ検」09年「同和と銀行」(ともに月刊現代)の両記事で2年連続「雑誌ジャーナリズム賞作品賞」。18年「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
主な著作は「サラリーマン政商」(講談社)、「黒い看護婦」「ヤメ検」(ともに新潮文庫)、「許永中」「同和と銀行」(講談+α文庫)、「血税空港」「腐った翼」(幻冬舎)、「泥のカネ」(文藝春秋社)、「狡猾の人――防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪」(幻冬舎)、「なぜ院長は『逃亡犯』にされたのか――見捨てられた原発直下『双葉病院』恐怖の7日間」、「大阪府警暴力団刑事『祝井十吾』の事件簿」(講談社)、「平成経済事件の怪物たち」(文春新書)、「紛争解決人 世界の果てでテロリストと闘う」(幻冬舎)、「現代日本9の暗闇」(廣済堂出版)、「日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」(文藝春秋)、「総理の影 菅義偉の正体」(小学館)、「日本の暗黒事件」(新潮新書)「高倉健 七つの顔を隠し続けた男」(講談社)、「悪だくみ 『加計学園』の悲願を叶えた総理の欺瞞」(文藝春秋)、「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」(講談社)、「官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋)、「ならずもの井上雅博伝 ヤフーを作った男」(講談社)、「鬼才 伝説の編集人齋藤十一」など。最新刊「バブルの王様森下安道 日本を操った地下金融」(小学館)、「国商 最後のフィクサー葛西敬之」(講談社)

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