JAL路線撤退会見の深層
国際線のネットワークがなくなれば、企業ブランドというか、企業価値が損なわれ、近い将来、また経営難に陥る。それを避けるためにお国際線撤退を控えるというのが、稲森さんたちの主張のようです。しかし、それで赤字体質が改善されるかどうか。そこが疑問です。
今回の路線撤退は、実行の半年前に決めなければならないという慣習から発表したようです。となると、これをもとに更生計画が見直されることになります。そこで問題は、路線撤退に対する銀行団の評価。追加融資をする銀行がこんな計画を飲めるのでしょうか。そもそも法的整理された会社にしては、あれこれ贅沢すぎるのでは……。こうして、JALはまたしても迷走する?