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沖縄戦

「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から78年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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沖縄戦、新版教科書は集団自決の日本軍関与触れず 市民団体調査

展示されている小学校社会科の改訂版教科書=富山市内で、青山郁子撮影
展示されている小学校社会科の改訂版教科書=富山市内で、青山郁子撮影

沖縄戦78年 6月23日は「慰霊の日」

 6月23日は、太平洋戦争末期の沖縄戦などの犠牲者を悼む「慰霊の日」。今年で沖縄戦から78年目となる中、来年度の小学校の社会科教科書で、沖縄戦に関する記述が後退していることが、市民団体「子どもと教科書全国ネット21」(東京都)の調査でわかった。富山県支部にあたる同ネット21富山の世話人代表、松浦晴芳さん(76)=富山市=は「沖縄戦の集団自決は、日本軍が降伏を許さず追い詰めたのが主な要因だが、その記述がなくなった。本来住民を守るべき軍隊が実はそうではなかったというのは歴史が示している」と批判する。【青山郁子】

 教科書は、学習指導要領の改定に沿って4年ごとに新版が作られ、今年は小学校で来年度から使用される改訂版の採択の年にあたる。同団体では、東京書籍、教育出版、日本文教出版の3社の教科書をいち早く確認。特徴を報告書にまとめた。

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