NHKの工作番組「できるかな」(1970~90年)などで活躍した高見のっぽさんの訃報が届いてから、10日でひと月を迎える。88歳。亡くなったのは昨年の9月だったと聞き、さらに驚いた。というのは、のっぽさんは亡くなるおよそ50日前、毎日新聞東京本社(東京都千代田区)に足を運び、私がお願いした取材を受けてくれていたからだ。聞けばこれが、のっぽさんのラストインタビューになったという。のっぽさんの残したメッセージを紹介したい。【稲垣衆史】
去年の7月21日は30度を超える暑さだった。そんな日のインタビューなのに、のっぽさんはニコニコしていた。おなじみのチューリップハット、180センチを超えるすらりとした長身はテレビで見たままだったが、少し痩せているような気がした。足元もややおぼつかない。「実はおちびさんと遊んでいて足を悪くしてね。でも、もう大丈夫」。数年前に骨折して入院し、体重も10キロほど減ったという。でも、カメラを向けられると、得意のタップダンスでステップを踏み、さまざまなポーズを決める。「どうだい?」。これぞ、のっぽさんだ!
「『できるかな』の大ファンでした」と記者(稲垣)が伝えると、…
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