This best shot
次回アップ予定:Scene-471 新中川の纏め『新中川に架かる橋 28』(12/25 12:00)
[Vol-08] 今回は三和橋から継続遡上して、細田橋人道橋、細田橋、高砂諏訪橋人道橋、高砂諏訪橋までの紹介で、『ぶらっと遡上探索』新中川編の最終回です。では、三和橋東詰めから北200m程に在る、真言宗豊山派寺院の東覚寺から寄ります。願音房により開山、慶雄法印が開基となり、1617年(元和3)に創建したと伝えられています。札所の扁額には東学寺と記載されており、当初の寺号だと思われます。山号:日照山、院号:九品院、本尊:阿弥陀如来立像、所在:葛飾区細田3-5-10。南葛八十八ケ所霊場の2番札所、新四国四箇領八十八ケ所霊場の25番札所です。
JR新金貨物線の線路を挟んで東側に細田神社が見えますが、視界の範囲に踏切が見えませんね。地図で確認すると、北120m先の細田踏切で廻り込めます。
先程の東覚寺が別当で、曲金(まがりかね)と呼ばれる農村地域から分村して細田村が開村した1695年(元禄8)頃に、村の鎮守として稲荷社を勧請したのが始まりと云われています。祭神:宇賀御魂神、所在:葛飾区細田3-17-6。境内社:水神社、天満宮。鳥居は1990年(H2)、脇鳥居は1855年(安政2)の建立です。例大祭の準備中なので、絵づらが悪いですね。
細田神社脇鳥居から出て、先程の細田踏切へ戻り、西へ90m進むと細田橋人道橋と細田橋が並んでいます。新中川左岸の葛飾区細田3丁目と右岸の葛飾区細田2丁目・高砂1丁目とを結ぶ橋です。細田橋が架橋された後の19年後に下流側に『#25細田橋人道橋』が架けられ、車道から分離されています。新細田橋の架け替えが予定されており、仮人道橋が架橋された後、撤去される予定です。
名称:細田橋人道橋
構造種別:5径間鈑桁
河口からの距離:7.3km
橋の長さ:120.3m
有効幅員:約2m
完成:1979年(S54)
細田橋人道橋の上流隣りに架かるのが『#26細田橋』で一般道が通ります。新中川掘削工事に伴う創架で老朽化が激しく、2024年(H36)に新細田橋の架け替えが予定されています。
名称:細田橋
構造種別:7径間PC桁
河口からの距離:7.3km
橋の長さ:119m
有効幅員:4.5m
完成:1960年(S35)
細田橋から320m上流に架かるのが『#27高砂諏訪橋人道橋』で、左岸の葛飾区高砂2丁目と右岸の葛飾区高砂1丁目とを結んでいます。高砂諏訪橋が架橋された後の17年後に下流側に此の人道橋が架けられ、車道から分離されています。此の橋も、新高砂諏訪橋の架橋に伴う撤去計画があります。
名称:高砂諏訪橋人道橋
構造種別:5径間鈑桁
河口からの距離:7.6km
橋の長さ:137.6m
有効幅員:約2m
完成:1978年(S53)
高砂諏訪橋人道橋の上流隣りに架かるのが、今回終着地点の橋となる『#28高砂諏訪橋』で、此方は一般道が通ります。新中川掘削工事に伴う創架橋で老朽化が激しく、時期は未定ですが架け替え計画があります。
名称:高砂諏訪橋
構造種別:5径間PC桁
河口からの距離:7.6km
橋の長さ:135m
有効幅員:4.5m
完成:1961年(S36)
高砂諏訪橋から右岸側を200m進むと中川と合流点で行き止まり、中洲の端に新中川通水記念公園が在ります。公園と云っても、ベンチと中川放水路通水記念碑が在るだけですけど(笑)。所在:葛飾区高砂1-27-1。新中川の終端らしき標識は皆無ですね。
高砂諏訪橋まで戻り左岸側に移動します。220m程遡上すると中川と合流し、前方に中川に架かる高砂橋が見えます。左岸遊歩道の路面を金が落ちていないかチェックしながら進むと、標識発見。7.92km終点と刻まれており、此処で河口からの新中川遡上を完了とします。距離が短かったので拍手は1パチですね(笑)。
時間的に余裕があり、帰るのが勿体ない程の晴天だったので、中川に架かる3橋梁程を前撮りし、中川との合流点左岸側から北東400m程に在る京成高砂駅から帰宅します。途中に寺社が3箇所在ったので序に紹介しますね。先ずは、中川に架かる高砂橋東詰めから北80m程に在る単立寺院の大光明寺です。元は此の地に在った極楽寺で、廃寺になった後、2005年(H17)に本堂・庫裡・芸能塚等を其の侭引継いでの創建です。極楽寺は浄土宗、江戸下谷幡随院末、青涼山西法院と号し、本尊は三尊、南葛八十八ケ所霊場の8番札所でした。所在:葛飾区高砂2-11-4。山門は鐘楼門形式ですね、以前は梵鐘がぶら下がっていたそうです。
大光明寺から東120m程に高砂天祖神社が在ります。葛西御厨が在った建久年間(1190~1199年)に、伊勢皇大神宮を勧請した三社明神社(神明、香取、鹿島社)が祀られた、旧曲金村の鎮守と云われています。祭神:天照皇大神、武甕槌命、経津主命、所在:葛飾区高砂2-13-13。境内社:稲荷神社、山王社、熊野神社、厳島神社、八雲神社、水神社。鳥居と狛犬は1921年(T10)の建立です。
高砂天祖神社の脇鳥居から出て右折、京成線の高架を潜ると、右手に真言宗豊山派寺院である観蔵寺の入口が見えます。1469年(文明1)僧空性坊による創建で、1653年(承応2)に隆敬法印が中興開山したと伝えられています。先程の高砂天祖神社の別当でした。山号:金亀山、院号:神宮院、本尊:観世音菩薩像、所在:葛飾区高砂5-5-2。柴又七福神の寿老人、南葛八十八ケ所霊場の10番、新四国四箇領八十八ケ所霊場の26番札所です。以上で新中川遡上編を完了し、東200mに在る京成線高砂駅から帰宅します。
>>>後書き<<<
新中川沿いには古社、古刹が多く、其れなりに楽しめましたね。新中川は短い河川で準備体操です、次弾に遡上する中川が本家で、久々に長い距離(83.7km)の遡上になります。取り敢えず、次回は『ぶらっと遡上探索』新中川編の纏めを載せます。
お気付きの点、照会などがありましたら下の[拍手]ボタンからコメントを送って下さい、非公開なので気軽にどうぞ。尚、問い合わせ等につきましては、返信用のメアドの書き込みも願います。
[拍手]ボタン
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
紹介しています
.
. ご訪問ありがとうございます