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次回アップ予定:Spot-59 横浜桜木町『汽車道と新港埠頭』(11/17 12:00)
[Vol-05] 今回は鹿骨新橋から遡上して、松本橋仮人道橋、小岩大橋、辰巳新橋までの紹介です。では、松本橋左岸近くにバス停(松本橋東詰)が在りますので、登戸駅、新宿駅経由でJR小岩駅に到着、駅南口から京成バスに乗ります。
松本橋東詰バス停に降りると、鹿本親水緑道(流路延長750m)の起点が在りました。かつて、此の辺りは花造りが盛んだった為、農業用水として江戸川や中川からの水路が整備されていましたが、役目を終えて暗渠化され、道路や散歩道に生まれ変わっています。現在の通水は井戸水です。
バス停から西に180m進むと、9径間鈑桁の松本橋が架かっている筈ですが、在りませんね。新中川掘削工事に伴い1956年(S31)に架橋されましたが老朽化により去年撤去され、新たに3径間鈑桁の新松本橋が2022年(H34)3月完成予定で架け替え工事に入っていました。今月から下部工の工事が始まります。
松本橋跡から上流65mに代替の仮人道橋が架かっており、『#15松本橋仮人道橋』としておきます。左岸の江戸川区東松本2丁目と右岸の江戸川区松本2丁目とを結んでいます。
名称:松本橋人道橋
構造種別:5径間鈑桁
河口からの距離:4.3km
橋の長さ:約122m
有効幅員:約2m
竣工:2016年(H28)
松本橋仮人道橋を右岸側に渡り、南西100m程に在る真言宗豊山派寺院の光蔵寺に行きます。新小岩の正福寺末で、創建は不詳ながら寛永年間(1624~1645年)に松本町内から移転、重諭上人による中興と云われています。山号:松亀山、院号:香取院、本尊:木造阿弥陀如来立像、所在:江戸川区松本2-31-11。
光蔵寺の北側裏手に松本の諏訪神社が在ります。創建は不詳、此の後に寄る、松本天祖神社の境外末社です。祭神:建御名方命、所在:江戸川区松本2-35。
松本諏訪神社から北へ100m程進み左折、右手に松本天祖神社の参道入口が見えます。天祖神社は伊勢神宮の天照大神を祀る神社で、江戸時代までは一般的に神明社と呼ばれており、此処も、かつては三社明神社と呼ばれ、1623年(元和9)の創建と云われています。旧松本村の鎮守で先程の光蔵寺が別当でした。旧松本村に在った天神社と弁天社、そして先程の境外末社として紹介した松本諏訪神社の三社が遷座したものと推定されています。祭神:天照大神、所在:江戸川区松本2-37-23。境内社:天満宮、水神宮。鳥居は1882年(M15)、狛犬は1927年(S2)の建立です。
松本天祖神社から右岸遊歩道に戻り、230m遡上すると『#16小岩大橋』です。松本橋人道橋から370m上流に架かり、左岸の江戸川区東松本2丁目・南小岩5丁目と右岸の江戸川区松本2丁目とを結び、国道14号線(千葉街道)が通ります。
名称:小岩大橋
構造種別:5径間鈑桁
河口からの距離:4.7km
橋の長さ:133m
有効幅員:11m
竣工:1955年(S30)
小岩大橋から右岸側遊歩道を480m遡上して市道へ左折、西150m程に興之宮(おきのみや)神社が在ります。かつて此の辺りは海に面しており、沖の宮と呼ばれた事があるそうです。創建は不詳ながら、1630年(寛永7)に本殿が改築されたと伝えられる興之宮村の鎮守で、此処も光蔵寺が別当でした。当社を東の宮、此処から南西約1km先に在る、本一色天祖神社を西の宮と呼んでいます。祭神:天照皇大神、所在:江戸川区興宮町18-26。境内社:稲荷神社、日枝神社。鳥居は1922年(T11)、狛犬は1933年(S8)建立の江戸流れです。
興之宮神社から北西200m程に水神宮と稲荷神社が在ります。創建は不詳、かつて此の辺りは「塚の越」と呼ばれた船着き場で、水路により生活物資、建築資材などが陸揚げされており、水神信仰が根付いていました。隣に東観稲荷神社(祭神:豊受姫命)と共に祀られています。祭神:水波女之命、所在:江戸川区上一色2-5。
水神宮から西300m、新中川へ戻ると、今回終着地点の橋となる『#17辰巳新橋』です。小岩大橋の650m上流に架かり、左岸の江戸川区南小岩5丁目・6丁目と右岸の江戸川区上一色2丁目とを結び、一般道が通ります。創架は新中川開削工事に伴う1956年(S31)で、現在の橋が2代目です。
名称:辰巳新橋
構造種別:1径間ニールセンローゼ
河口からの距離:5.3km
橋の長さ:120.3m
有効幅員:15m
竣工:1993年(H5)
>>>後書き<<<
次回はSpotで、横浜桜木町の汽車道周辺と新港埠頭、ハゼ釣り関連の紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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