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2024-09-09

【結末】囲碁応氏杯、続報&詳報

【続報】ガチのマジで35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれない囲碁...の続報。

なんとか無事世界一大会初優勝を飾ることができました

応援していただいた方々本当にありがとうございました

日本囲碁界悲願の優勝

今回の優勝は長らく優勝から遠ざかっていた日本囲碁界の悲願だった

日本所属棋士としては2005年LG杯 張栩以来19年ぶり

日本人としては1997年富士通杯 小林光一以来27年ぶり

本当に久々に優勝となった

そもそも国際棋戦の決勝進出ですら2018年LG杯の井山以来6年ぶりという快挙だった(決勝では謝爾豪に1勝2敗で敗れる)

試合内容

中央ポイントを上げ優勢を築き、一時は楽勝ムードが漂うも下辺でミスをし逆転を許し敗勢濃厚という形勢になった

囲碁は1目でも上回れば勝ちなので、形勢に余裕がある時はできるだけ局面を難しくせず簡単になるほうを選ぶのだが

1戦目と2戦目でやられている謝科は形勢に自信がなかったのか思いの外頑張ってきてそれが綻びとなった

終盤絶望ムードの中、相手ミスを見逃さず大逆転勝利となった。

詳しい内容についてはridoやJKGO氏の動画が出ているのでそちらを参照されたい

後々フワ氏が出す予定の解説動画がおそらく初心者でも一番なんとなくわかった気持ちになれるのでそちらをオススメしたい

大会総評

正直に言うと今大会日本棋士には全く期待していなかった

またどうせ見所なく一回戦、二回戦目で全滅だろう。そう思っていた

ところが蓋を開けると予想を裏切る展開の連続だった

結果的最後最後ミスして負けてしまったが、日本女性棋士きっての打ち手である上野愛咲美は世界大会で何度も優勝し現在でもレート3位の朴廷桓(パク・ジョンファン相手ほとんど勝利という大熱戦を見せファンを沸かせた

ヨセはあと3つだけ、上野半目勝ちか【応氏杯】上野愛咲美五段VS朴廷桓九段 28強戦

しか上野は並行して行われていた別の国際棋戦でも、日本棋士では井山しか土をつけたことがない謝爾豪相手大金星を挙げている(朝日新聞囲碁取材班ツイート))

準決勝番勝負では、元世界チャンプ、あのAlphaGoとも熱戦を見せた柯潔が相手で初戦で完敗し、ここまでかと覚悟したが見事に二連勝し今回の大会優勝まで成し遂げた

囲碁界の期待を一身に背負って見事ここまでたどり着いたのは本当にすごかった

海外からも祝福のコメントが続々

国際棋戦での優勝、世界一の座奪還は日本囲碁界の悲願であったが、日本だけの想いとは限らなかったようだ

【第3局】第10回応氏杯世界選手権決勝五番勝負【一力遼九段 vs 謝科九段】

【9.8 LIVE】우승 40만달러 응씨배 결승 0%에서 기적의 대역전~ 일본 이치리키료 응씨배 첫 우승 제10회

こちらのコメント欄、あるいは他の動画でもそうだが中韓台湾囲碁ファンからも一力の優勝に対して祝福のコメントが続々と寄せられている

競争相手勝利、それも(台湾はともかく)彼らにとって友好の相手とも呼べない日本勝利をなぜ喜ぶのか

本来的には競争相手ではあるが、中韓ばかりの決勝戦が行われるよりも日本がまた強くなったほうが業界は盛り上がる

中韓台の囲碁ファン日本囲碁を牽引していた時代を懐かしみ日本復権に期待してもいるのだ

中韓の人々が日本選手勝利を祝福するなど、他の分野では中々見られない光景

競いながらもナショナリズムの発露だけに終始しない国家間の真の友好の姿が囲碁にはあると思う

ここ最近台湾も力をつけてきていて2023年杭州アジア大会では台湾の八冠王・許皓鋐が世界1位の申眞諝(シンジンソ)、中国ナンバーワンの柯潔を破り堂々の金メダルに輝いた。

今年の国手山脈杯でも賴均輔が申眞諝を破り優勝するなど、長らく並走していた日本を置き去りにしていた

日本棋士は幼少期を除いて、申眞諝にまだ勝てたことがない)

そんな中での今回の一力の勝利であった

残念ながら報道限定的

度々ワイドショー特集してもらえる将棋界と違って、残念ながら数十年ぶりの快挙でもワイドショーでは取り上げてもらえずニュース社会面での限定的報道となりそうだ

プロフィールキャラ立ちしまくっている一力が世間女子に見つかればもっと人気が出ると思うのだが残念である

そもそも第一報を書いた動機としては、この異例の快挙をいつものように内輪の盛り上がりだけでは終わらせたくないという思いがあったからだ

望むような反響にはならなかったが、何もしないよりは一抹の助けにはなれたかと思う

まだまだ戦いは続く

今回本当に久しぶりに優勝を果たしたがもちろんこれで戦いは終わりではない

現在開催中の日中韓5人チーム勝ち抜き戦である農心杯』では2005年の初優勝を最後に優勝から遠ざかっている

そしてすでに日本広瀬、井山が敗れ二連敗中だ

残りは応氏杯通訳として同行した許さん、虎丸名人、そして一力遼である

(ところで農心杯はそろそろ台湾チームも混ぜてほしい。(日本チームが実質的日本台湾連合チームではあるが))

春蘭杯という棋戦では虎丸がベスト8に残っていて続きは12月に行われる

スター不在、人口・人気の低迷、賞金の低下、スポンサー離れ、PRの下手さ

ご存知の通り囲碁界には多くの課題が山積している

今回の優勝を機に日本囲碁復権し、もう少し盛り上がってくれることを祈るばかりである

2024-08-12

いま日本囲碁界で35年越しの偉業が成し遂げられるかもしれないのでもっと知られて欲しい

日本囲碁江戸時代以来、囲碁家元四家が俸禄をもらう立場となり、切磋琢磨をしてきて長らく囲碁の本場となっていた。

しか1980年代韓国に追いつかれると、1990年代では抜き去られ、以後差が縮めることをできずここ30年ほど後塵を排してきた

その差は依然として大きく、世界戦が開催されては日本棋士は大体二回戦までに全滅する、ということが続いてきていた

しかしここに来て最近日本勢の調子がいい

井山が爛柯杯にてベスト4まで進出すると、なんと応氏杯という4年に1度開催される囲碁オリンピックで一力遼が元世界1位棋士現在でもトップクラス棋士・柯潔を三番勝負で破り決勝へ進出したのだ!

これは1996年依田紀基以来、実に28年前ぶりの快挙だ

そして日本棋士はまだこの大会で優勝したことがなく

10回にして日本勢初の優勝がかかった決勝なのである

しかしこの快挙と大一番が全く日本中に知れ渡っていない

せっかく日本棋士が頑張っているのだからぜひこの快挙をもっと多くの人にしってほしいし、注目してもらいたい!

決勝は五番勝負8月12、14日 / 1024、26、28日に行われる

ぜひ、この決勝だけでもいいので注目してみてほしい

中継はYoutube日本棋院チャンネルで行われる

https://www.youtube.com/watch?v=_SBgCCOr1nQ

ぜひ拡散ブクマ頼む!!

パリオリンピックの次は囲碁オリンピックを楽しもう!

日本人が国際棋戦の決勝に行くなんて次いつあるかわからないよ!(ちなみに今回6年ぶり)

追記

8月12日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国 終始優勢を崩さず進めるも相手の猛追を受け薄氷勝利

8月14日 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国 絶望局面から大逆転勝利を収め、日本28年ぶりの優勝へ王手

 9月8日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

 9月10日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

 9月12日※ 一力遼(25位 10.081)vs 謝科(16位 10.261)中国

(※日程変更反映)

日本勢、日本最後メジャー国際棋戦優勝

日本棋士最後の優勝→1997年 富士通杯 小林光一

日本所属棋士最後の優勝→2005年 LG杯 張栩

日本チーム最後の優勝→2005年 農心杯(各国5人勝ち抜き団体戦

日本勢19年ぶり、日本人として実に27年ぶりの優勝を懸けた戦いなのだ

応氏杯とは?

4年に一度開催される囲碁オリンピックワールドカップのような大会

応昌期という台湾富豪が始めた。

賞金は40万ドル(約6000万)

持ち時間が切れたら秒読みではなく、2目(ポイント相手にあげて代わりに時間をもらうという独自ルールあり(回数上限あり)

歴代決勝カード

第1回 1989年 曺薫鉉(韓国) 3-2 聶衛平(中国

第2回 1993年 徐奉洙(韓国) 3-2 大竹英雄日本

第3回 1996年 劉昌赫(韓国) 3-1 依田紀基日本)←この時以来の決勝進出

第4回 2001年 李昌鎬韓国) 3-1 常昊中国

第5回 2005年 常昊中国) 3-1 崔哲瀚韓国

第6回 2009年 崔哲瀚韓国) 3-1 李昌鎬韓国

第7回 2013年 范廷鈺(中国) 3-1 朴廷桓(韓国

第8回 2016年 唐韋星(中国) 3-2 朴廷桓(韓国

第9回 2023年 申眞諝(韓国) 2–0 謝科(中国

決勝カード プロフィール

一力遼(25位 10.081)河北新報御曹司取締役記者棋士二刀流日本1位。現在棋聖天元本因坊三冠

VS

謝科(16位 10.261)二大会連続決勝進出強者

一力遼VS謝科 対戦成績

2020-04-27 黒番 敗北

2021-01-10 黒番 敗北

2021-01-12 白番 敗北

2024-06-19 白番 敗北

通算 0勝4敗

勝率 0.000

レート差 .346

期待勝率 約 .410

一力遼、応氏杯ここまでの歩み

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023)中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出

●一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#1

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#2

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611)中国 準決勝番勝負#3 ←28年ぶり決勝進出

柯潔は、イ・セドルVSAlphaGoの1年後にさらなる強化をされたAlphaGoと打った元世界ナンバーワン棋士

世界トップ棋士を破っての堂々の決勝進出となった。

また柯潔相手に二連勝は日本棋士で初。

2024-07-09

囲碁応氏杯準決勝番勝負】一力遼(日本1位)VS柯潔(中国1位)今日勝てば日本勢として1996年以来28年ぶりの決勝進出

番勝負1勝1敗最終局

勝てば

応氏杯としては1996年以来、日本28年ぶりの決勝進出

・他大会含めると2018年LG杯の井山以来6年ぶりの決勝進出

https://www.youtube.com/watch?v=XMhPqdl9pqo

応氏杯とは?

4年に一度開催される囲碁オリンピックのような大会

応昌期という台湾富豪が始めた。

賞金は40万ドル(約6500万)

一力遼(339.882)河北新報御曹司取締役記者棋士二刀流日本1位

VS

柯潔(3位 10.611アルファ碁ZERO)とも打った元世界1位棋士中国1位

歴代大会優勝者

https://i.imgur.com/2DpaEVi.png

応氏杯ここまでの歩み

◯一力遼(339.882)vs 王元均(139位 8.759)台湾

◯一力遼(339.882)vs 屠暁宇八段(26位 10.023)中国

◯一力遼(339.882)vs 劉宇航(29位 9.986)中国

◯一力遼(339.882)vs 許嘉陽(1010.389)中国大会連続準決勝進出

●一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#1 (6日)

◯一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#2 (8日)

一力遼(339.882)vs 柯潔(3位 10.611中国 準決勝番勝負#3 (9日) ←今ここ

一力VS柯潔 過去の戦績

2014-11-01 白番 負け

2016-02-09 白番 負け

2018-02-06 黒番 負け

2019-04-11 白番 勝ち

2019-04-13 黒番 負け

2023-09-25 白番 負け

2023-09-28 黒番 負け

2024-07-06 黒番 負け ←New

2024-07-08 黒番 勝ち ←New

通算 2勝7敗

勝率 0.222

レーティング差による期待勝率 0.317

 
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