渡辺恒雄氏死去に思う スポーツは「空疎な理念」脱したか
編集委員 北川和徳
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読売新聞グループ本社主筆の渡辺恒雄氏が亡くなった。プロスポーツチームの名称をめぐって渡辺氏とサッカーJリーグの川淵三郎チェアマン(当時)が論争を繰り広げたのはちょうど30年前のことだった。
地域密着の理念を掲げてJリーグのチーム名から企業名を外すことを求める川淵氏に対して、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)の親会社だった読売の渡辺氏が「空疎な理念を振りかざしても、スポーツは成り立たない」と反発し...