松山市、6月から景観規制 道後温泉周辺など
松山市は28日、市中心部の建築物や屋外広告の高さや色彩を規制する景観計画を6月1日に施行すると発表した。対象は松山城を望む市役所前榎町通りと、道後温泉本館周辺の2カ所。一定規模以上の建物を新築、増改築する場合などに届け出ることを義務付け、基準に合わない場合は計画の変更や中止を求める。
主な景観形成基準では、市役所前榎町通りは松山城への良好な眺望を妨げないよう建築物の高さを50メートル以下とし、建物の壁面も道路境界線から0.5メートル以上離すとする。道後温泉本館周辺は、歴史的雰囲気に調和した町並みを作るため、建築物には自然素材などを積極的に採用し、大規模で圧迫感のあるものはできるだけ避けるとしている。
色彩はいずれの区域も、赤系や黄系などを使う場合は彩度4以下にして鮮やかさを抑えることを求めている。
市のホームページに制度内容や届け出様式を掲載するほか、5月20日に説明会を行うなどで、計画の案内・周知を図るという。