ロシア国営石油、BP合弁の同業3位を買収交渉へ
【モスクワ=石川陽平】ロシア石油最大手の国営ロスネフチは24日、英石油大手BPが保有するロシア石油3位、TNK-BPの発行済み株式の50%を購入するため、BPと交渉に入ると発表した。合意が成立すれば、プーチン大統領の側近で強硬派のセチン社長(前副首相)が率いるロスネフチの傘下にTNK-BPが入ることになり、天然資源分野への国家管理が強まりそうだ。
ただ、残る50%のTNK-BP株を持つロシアの投資家グループAARやプーチン政権内の改革派の抵抗も予想される。BPは6月1日、AARとの合弁を解消する方針を表明していた。BPが保有するTNK-BPを巡っては、AARも買収提案をしている。