米クリアワイヤ、ディッシュのTOBに賛同表明
【ニューヨーク=小川義也】米高速無線通信会社のクリアワイヤの取締役会は12日、米衛星放送会社のディッシュ・ネットワークによるTOB(株式公開買い付け)に賛同すると発表した。クリアワイヤに50%強出資する米携帯電話大手のスプリント・ネクステルによる完全子会社化への支持は撤回した。ソフトバンクのスプリント買収計画に影響が出る可能性もある。
クリアワイヤは13日に予定していた臨時株主総会を24日に再び延期した。ディッシュも5月30日に開始したTOBの期限を6月28日から7月2日に延ばした。
スプリントは昨年12月、保有していない残りのクリアワイヤ株を1株2.97ドルで買い取り、完全子会社化することでクリアワイヤと合意した。その後、ディッシュが対抗買収を提案したため、5月21日に買い取り価格を1株3.40ドルに引き上げた。これに対し、ディッシュは5月29日に買収提示額を1株4.40ドルに引き上げたため、クリアワイヤの取締役会が設置した特別委員会が検討していた。
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