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研究力で助成金に差 文科省、22大学など選抜

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文部科学省は6日、科学分野で重点的に支援する対象として、世界的な成果が見込める22の大学や機関を選んだと発表した。10の指標で選び、今年度から毎年2億~4億円を10年間支給する。東京、京都、東北、名古屋の4大学が最高評価の4億円の助成を受ける。研究水準の高い大学や機関を強化することで、国際的な地位が低下している日本の研究競争力の向上につなげる。

価値があると認められた研究が対象となる国の科学研究費補助金に採択された数、同補助金の研究者1人あたりの獲得額、他の研究者に引用される回数が上位10%に入る影響力の高い論文の割合、成果の民間企業への移転など10の指標で評価した。評価によって年間の助成額を4億、3億、2億円と差を付けた。5年後の中間評価によって入れ替えも検討する。

文科省は今年度の予算で確保した68億円を充てる。各大学は研究戦略や知財管理を担う人材や研究を支援する技術者の雇用、若手研究者の登用などを継続的に進める。

学術研究の質と量の双方で、日本の国際的な地位は低下している。文科省の集計によると、2000年時点の論文数は米国に次いで2位、引用回数が上位10%に入る論文の数は4位だった。しかし10年ではそれぞれ5位、7位に順位を下げた。

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