日銀副総裁候補の岩田規氏「最善を尽くしたい」
政府が次期日銀副総裁に起用する方針を固めた岩田規久男学習院大教授は25日、記者団の取材に応じ、安倍晋三首相から21日の訪米直前に電話で打診があったことを明らかにした。そのうえで「受けるからには最善を尽くしたい」と意欲を示した。
岩田氏は安倍首相からの打診に「つつしんでお受けしたい」と応じたという。次期日銀総裁に起用する方針が固まったアジア開発銀行の黒田東彦総裁については「インフレターゲット(物価目標)論者で、発言が一貫してぶれていない。適任で心強い」と語った。
日銀が1月に掲げた2%の物価上昇率目標については「達成できると思うし、義務だ」と強調。日銀の追加的な金融緩和の手段として浮上している外債購入については「外債購入しなくても2%達成できると思うが、最後の手段としてはある」との考えを示した。
持論の日銀法改正については「ぜひ変えてもらいたい。改正によって日銀が(物価目標の達成が)義務なんだと全員一致になる」と語った。