子育てパパ「イクメン」増やします 厚労省が作戦開始
専用サイトや育児休業促進
厚生労働省は17日、男性にもっと育児に参加してもらうための啓発イベント「イク(育)メンプロジェクト」の発足式を開いた。仕事だけでなく、育児に積極的に取り組む男性を「イクメンの星」として専用サイトで紹介する。育児休業を取りやすいように企業への広報も強化し、仕事と家庭を両立できる環境を整える狙いだ。

発足式で長妻昭厚労相は「私自身は選挙選挙の人生で……」と反省しつつ、「これからはなるべくうちに早く帰って、子育てにも取り組んでいきたいと思う」と"イクメン宣言"した。
厚労省によると、日本の男性の家事・育児時間は週平均1時間。米国やドイツの3分の1という。同プロジェクトの推進チームの座長を務める特定非営利活動法人(NPO法人)ファザーリング・ジャパンの安藤哲也代表理事は「若い世代を中心に意識は変わっている。(イクメンを)ブームでなく恒常的なものにしたい」と抱負を語った。
今後はミニブログ「ツイッター」を使ったり、シンポジウムを開いたりして認知度を高める計画。同プロジェクトを意識してか、自民党は参院選マニフェストに父親の育休取得の環境整備「8819(パパイク)運動」の推進を盛り込んだ。