橋下・大阪市長、朝日新聞の取材拒否
出自巡る系列誌報道に反発
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は17日、今週発売された「週刊朝日」に橋下氏の父親など出自を巡る記事が掲載されたとして、「身分制、血脈主義を肯定するような内容で一線を越えている。朝日新聞グループの見解が明らかになるまで、朝日新聞や朝日放送の取材には答えない」と述べ、取材を拒否する考えを明らかにした。
問題としたのは、作家の佐野真一氏と同誌取材班による「ハシシタ 奴の本性」との記事。
橋下氏は「政治家として言論の自由は最大限保証すべきだと思うが、言論活動として疑問だ」と批判。「実の父親に育てられた記憶はなく、僕の人生に関係ない。こういうことを認めたら僕の子供や孫にも影響する」と訴えた。
発行元の朝日新聞出版と朝日新聞社、朝日放送は別会社だが、資本関係を理由に「グループとして一定の方針を示してもらう」とし、18日午後の定例記者会見で同新聞側に説明を求めるとした。橋下氏個人としての対応で、政党や議員への取材は制限しないという。
週刊朝日を発行する朝日新聞出版は「本日の橋下徹市長の発言内容については、現在確認中」とコメントしている。