ウクライナ、親ロシア派の強制排除を開始
東部の庁舎占拠で
【ドネツク=花房良祐】ウクライナのアワコフ内相は13日、東部ドネツク州スラビャンスクで警察署などを占拠した親ロシア派武装勢力を強制排除する「対テロ作戦」を開始したとの声明を公表した。地元メディアによると、親ロ派は反撃、銃撃戦が発生した。内相は住民に市内中心部から退避するよう要請。現場上空ではヘリが旋回している。
親ロ派の武装勢力は12日までに、スラビャンスクのほか同州クラマトルスクなど少なくとも東部5都市で警察署や行政施設などを占拠した。内相は同日、武装勢力の装備などを根拠にロシア軍が関与していると非難。ウクライナの新政権は東部で統制力を失う恐れが出てきたため、実力行使に踏み切った。