「シリアでサリン使用」物証入手 米国務長官、議会承認に自信
【ワシントン=共同】ケリー米国務長官は1日のCNNテレビで、シリアで8月21日に神経ガスのサリンが使用されたことを示す髪の毛と血液サンプルを入手したと明らかにし、シリアのアサド政権による化学兵器攻撃を補強する証拠だとの考えを示した。
また、シリアへの限定的な軍事介入に対する米議会の承認に自信を表明。オバマ大統領には「米国の安全を守るため、いつでも必要な措置をとる権限がある」とも指摘し、議会承認がなくても攻撃に踏み切ることは可能だと強調した。
ケリー氏は、サリン使用を示す物証は国連調査団とは別に、適切なルートを通じて米国が独自に得たと述べた。米政府が8月30日に公表した化学兵器攻撃に関する報告書には、化学兵器使用を科学的に示す証拠は含まれていなかった。