「オーディオ御三家」山水電気が破産手続き 再建ならず
負債総額3億5000万円
音響・映像機器の老舗メーカーだった山水電気が7月9日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けていたことが16日分かった。負債総額は約3億5000万円。1947年設立の山水はかつてパイオニア、トリオ(現・JVCケンウッド)とともに「オーディオ御三家」と呼ばれていた。
実質的な親会社だったザ・グランデ・ホールディングス・リミテッドと進めてきた経営再建がグランデ社の事実上の倒産で頓挫。資金繰りが行き詰まり、2012年4月に東京地裁に民事再生法の適用を申請した。東証1部の上場廃止後も再建を模索していた。